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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2019/10/15 (Tue) 08:54
甚だしい惨状を目にして

台風による被害が連日放送されていますが、千葉では竜巻に拠る被害も報道されました。

河川の氾濫による建物被害と竜巻被害の大部分は木造建築物。
被害にあった跡の惨状にはただただ言葉もありません。被害者の方々は、生活基盤になる家屋を失い、これから先の生活の組み立て方に呆然としたご様子に胸が痛みます。

無残に撒き散らされた木材の断片の惨状を見る限りでは、木造家屋の脆弱さが染み入ります。

今、国交省が音頭取りをして木造建築物を更に広めるべく、その普及を阻んできた建築基準法も毎年のように改正され、木造でも耐火建築物として建築可能な方向に向いています。もちろん木造らしい木材を現した建築にするためには、まだまだ放火性能を満たすための規制が厳しいことは否めませんが、それでも一昔前の、木造は専用住宅のような小規模建築のみに許されるという時代から大きく進みだしていることは間違いありません。そうした傾向から、中高層建築物でも木造で実践されてくるようになりました。

こういうふうに木を積極的に使いましょうという流れをあざ笑うかのような暴風雨、竜巻、洪水の被害跡に、それまで建築物として存在してきたであろう木材の残骸がアチラコチラに散らばっている惨状をニュースで目にするにつけ、どうしても木造の弱さが顕になっていることは否めません。

その惨状を目にするにつけ、沖縄では住宅でも鉄筋コンクリート造で作るのが一般的だと沖縄在住の建築家から聞いたことがあります。確かに毎年のように沖縄には台風が上陸しているにも関わらず、本土のような惨状をあまり見聞きし無いのは、やはり住宅もコンクリートで作るという沖縄人の生活の知恵がそこに見られます。

件の建築家曰く、沖縄ではだから住宅の設計も設計事務所が手掛ける機会が多いので、コンビニより建築設計事務所が多いと自嘲気味に話していましたが、それもなんだか悲しいような話です。

鉄筋コンクリート造は同一建材ですべてが一体化された構造体の上に重量がありますので、災害に対しても強いことは周知の通りです。台風や竜巻に対しても抵抗力が強いことは自ずから予想できます。

毎年毎年この様な自然災害に対して必ず何人かが犠牲者になるという現状を鑑みると、建築物の木造化も、設計者としては木造を勧めたい気持ちとうらはらに、現在はこれから先の日本の気候が温暖な気候から亜熱帯気候へと変わっていく入り口に立っている気配を感じます。
従前のような降水量、風の強さとは異なり、一段と厳しくなっていく予感もあり、更には結構頻繁に発生するようになっている竜巻という災害も加わっていく気候に変わっていくことへの専門家として構造体の選択は悩ましい問題になると実感しています。

木造も耐震性能は鉄筋コンクリート造にだいぶ近づいてきたと思っていましたが、洪水に見舞われたときの耐水性能。竜巻の巻き上げに対する耐風性能。は、やはりかなわない。これは鉄骨造でも同様です。
鉄骨造は耐風性能は構造体としては保持してはいるものの、鉄骨造も木造同様に様々な建材を組み合わせている建物ですので、強風や竜巻による建材の引き剥がしに対する抵抗力は木造に勝って入るものの、やはり一体化で成形された鉄筋コンクリート造には劣ります。

それにしても、日本の国土がこれほどの惨状になっていながら、しかも亡くなっている人もおられることを知っていながら、自民党の二階某という有力者が言い放った、この程度で済んで良かったとのコメントは、思い上がりも甚だしく、いつまでもこの愚かなレベルの政治屋共を調子づかせているのかと怒りがこみ上げたものです。


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