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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2018/06/22 (Fri) 16:46
ブロック塀倒壊は調査方法が不適切

倒れたブロック塀は、小学校が2015年に防災研修の際に外部から招いた講師から危険だと指摘を受けて、校長が市の教育委員会に連絡し、教育委員会が16年2月に塀を打診棒でたたい調査した結果安全だとの見解を出したようです。

調査した市の担当者は建築技術者であったようですが、建築士の有資格者ではなかったとのこと。

ここで専門家以外の方に間違った情報が伝わる恐れがあるので書きますが、そもそもブロック塀の安全調査で打診棒で調べることが間違っています。

打診棒による検査とは、劣化したモルタルやタイルなどの浮きが生じていないかどうかを叩いた時の音で判断するためのものですので、今回のようなブロック塀の安全性の検査には不適切です。

ブロック塀の安全性を調査することは建築基準法に合致しているかどうかを見極めることです。

1.高さ 2.控え壁 3.配筋 4.ブロックの厚み

この4項目が法規に合致していることを確認した後に、ブロックの割れなどを打診棒による調査をすることが適切です。したがって打診棒検査だけで安全だと判断したことが危険な塀を放置してしまいました。

上記に書いた項目のうち3を除けば目視や採寸で簡単にわかることばかりです。

3に関しては目視や打診では分かりません。かといって鉄筋の有無を調べるためのブロックを壊すことは非現実的ですので、非破壊検査として鉄筋探査機という超音波を出してその波形から内部の鉄筋の有無を判断する機械を使うことが一般的です。ここまで調査して初めて安全かどうかの判断が付きます。

ただし、その鉄筋の錆の有無までは判断できませんので、あくまでも調査段階での安全性の判断ということになります。

今回倒壊したブロック塀の安全性の有無を打診棒の検査結果だけで判断してしまったことが問題になってしまいました。

今回のようなブロック塀に限らず建築物の安全性の調査には慎重に時間をかけて行うことが必要です。鉄筋コンクリート造や鉄骨造は言わずもがな、木造でも基礎の鉄筋の有無や数を調べるためにも鉄筋探査機のような特殊な機械が必要になることも多々あり、その結果意外にコストがかかりますが、こと人命に関わる可能性を考慮すればやむを得ないものだと思います。



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