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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2015/03/19 (Thu) 09:58
ちょっと古い本の紹介

 ここ数年、有難いことに仕事が切れ間なく続き、ゆっくりと本を読む時間もあまり取れない(酒を飲む時間は不思議とあるんですね、これが(^^)v)状態が続いてきましたが、それもようやく終わりが見えてきて、それはそれなりに個人で事務所をやっている者の習性というか、仕事が切れる恐怖感というものは何時でもありますが、毎度のことのように、ま、なんとかなるさという気持ちを持つようにしながら、溜まっていた本を読み続けています。

 そこで数年前に買ったっきり本棚に放り込んでいた、槇 文彦著「記憶の形象」という文庫上下の2冊の本を読んでいますが、日本人が書いた本なのになぜか英語の辞書を側に置きながらじゃないと読むのが困難という、いやはや物です。

 内容は建築論など建築思想に関わる槇さんの過去の随筆本です。それだけに内容は非常に高度で、朝の頭がクリアーな時間じゃないと理解困難ですが、非常に読み応えがあります。

 槇さんの建築思想、建築設計論、などを非常に丁寧に大学での講義を受けているように解説をしています。奇抜な建築を批判する槇さんの建築に対する真摯な考え方に非常に共鳴しました。

 この本は私にとっては重要な本になりました。 いやはやこんなに素晴らしい本にも関わらず本棚に放り込んだままにしていたなんて、反省しています。

 読みこなすにはとても時間の罹る本ですが、何度も読み返すべき本です。

 もう読まれた方はともかく、まだの方、それと建築を始めて数年の方、絶対のオススメです。

  その一節を紹介します。

 「設計とは多様な相剋する情報を操作し、実体化することのできる高度に組織化された精神的なプロセスであると言われるゆえんがここに存在する。」(「記憶の形象」下巻 P311)
  
 「今日では巨匠といわれた人たちの作品、そしてそれをつくっていく設計のプロセスを見るとき、その総合化は彼らによってアプリオリに確立された空間→形態・表象をあらしめる独自の建築哲学によって決定されたものが多い。」(同 P313)
 


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