プロフィール

れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

FC2ブログランキング

FC2アフィリエイト

FC2アフィリエイト

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

2015/01/11 (Sun) 09:32
外壁への省エネのための改修

つい2週間前には年末年始9連休という会社もあったにも関わらず、年の始早々、ここでまた3連休とは、結構日本は祭日の多い国かもしれません。勿論土曜が休みの大企業や官公庁勤務でもない私には無関係な話をしてしまいました。

 年またぎの風邪もようやくほぼ完治状態になったので、気分よく今回は省エネのための続編として外壁断熱のことを書きます。

 前回までは室内での断熱改修を書きました。室内の断熱改修は結構な作業工程が必要になるので、その分コストもかかります。生活しながらの工事になるので、居住者にとっても騒音や粉塵などに見舞われて、精神的にも疲れます。

 その点を考えると外部に断熱材を貼り付ける工法のほうが工事も簡単ですし、室内工事がないので粉塵に悩まされることもありませんが、外部に断熱材を貼る工法は外壁の改修工事と同様に足場が必要になります。さらに書くと天候に左右されますので、安定した天気が続く冬場の太平洋沿岸地方以外では余裕のある工期を見越す必要があります。

 この工法の場合、外壁に直接断熱材を貼り付けることになりますが、既存の外壁の仕上げがモルタル塗りであれサイディング貼りであれ、その材質にはそれほど影響は受けません。

 上記したように、この工法は外壁の改修工事を行うと同時に施工することが最良です。断熱材を張ってしまうと、既存壁のクラックへの補修には対応できません。断熱材を貼る前には既存壁のクラックなどの補修を行うことが殆どですが、それは外壁全部に渡るため、外壁改修工事として考えたほうが解りやすいのはお分かりになることと思います。

 使用する断熱材は雨の影響を受けやすいためプラスチック系の断熱材を使用するのが一般的です。プラスチック系の断熱材は一般的には雨や水蒸気の影響を受けにくい材料ですが、硬質ウレタンフォームやフェノールフォームは影響を受けやすいために、貼り付けの際には繊維系断熱材(グラスウール、ロックウール、セルローズファイバ、インシュレーションファイバ)同様に雨に濡れないような養生が必要です。既存外壁を撤去して貼る外貼り断熱工法を選択する場合には、この2つの断熱材には通気層を設ける必要があります。

 プラスチック系断熱材の種類は下の5種類があります。
・ビーズ法ポリスチレンフォオーム
・押出法ポリスチレンフォーム
・硬質ウレタンフォーム
・ポリエチレンフォーム
・フェノールフォーム

 それぞれの特徴などがありますが、ここでは省きます。一般的によく知られている「スタイロフォーム」は押出発泡ポリエチレンフォームです。この押出法ポリスチレンフォームは耐水性、耐湿性に優れているため、基礎、土間床などに使用されます。

 施工方法はボード状の断熱材を既存の外壁に接着剤もしくは釘打で取り付けます。既存外壁に凸凹や膨らみなどがあると密着できませんが、この場合はそれほど神経質になる必要はありません。

 断熱材の寸法に合わせて受け材が必要です。またボード上になっている断熱材のジョイント部分には気密テープを貼ることを忘れないようにしましょう。これがないと、せっかく取り付けた断熱材が一体化されませんので断熱効果が期待できなくなります。

 その断熱材に通気層を設ける通気胴縁を取付、最終的にその通気胴縁の上にサイディングなどの建材を貼って仕上になります。その通気層の基礎上、軒裏、窓まわりの処理は専用の金属プレートを使って処理します。

 以上が外壁に直接貼り付ける省エネのための断熱改修方法ですが、改修後の耐震補強は外部からは困難になること、地震時のクラックが目指できなくなること、などの問題もあります。

 つまり耐震補強と断熱補強は同時に施工しない限り、リンクしないということをご理解ください。

 これからの時代、断熱性能向上はますます要求されてきます。

 住宅の住み心地は、以前のような空間の広がりだとかライトが好んで取り入れた有機的平面というベクトルから、空調機や発電機、給湯器などのアイテムがどれだけ備えられているかというメカニカル的な比重に移ってきています。

 コルビュジェが「住宅は住むための機械だ。」と宣言しました。その当時はこのアジテーションはエキセントリックでアヴァンギャルドな捉え方をされていましたが、いまやコルビュジェの言葉の通りの住宅になりつつあるのは事実です。

 コルビュジェが意図したことは単純に住宅を設備だらけの機械に例えたことではないのは説明を省きますが、建築の根源的な存在である住宅に求めるものは、高気密高断熱である省エネ住宅をベースとして、そこから「何か」を生み出すことが我々の仕事です。

  その「何か」は、住宅は全て特殊解を求められる存在であるという宿命があるかぎり、より良い答えを求める設計者の姿勢はダヴィンチやパラッツオの時代から今日迄、あるいは未来永劫に継続されます。

スポンサーサイト

<< 拉致された日本人 | ホーム | 遅ればせながら >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP