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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2014/12/06 (Sat) 14:08
何故高断熱化する必要があるのか

前回は窓の省エネルギーを目的とした改修方法を書きましたが、私はいままで省エネルギー住宅としての高気密高断熱住宅に対してはそれほど価値を認めていませんでした。
と言うより、あれは北海道などの北国の仕様で、温暖な九州には向かないのではないかと思い込んでいたことを正直に告白します。

 高断熱というからには住宅を隙間なく作って断熱性能を高めるということまでは納得していましたが、高気密というネーミングに抵抗を感じていました。

 春や秋には窓を開けてさわやかな風を取り入れたほうがよほど健康的です。なのに高気密高断熱住宅にすることで一年中エアコンを働かせることが省エネルギーといえるのか、それが健康的な生活といえるのか、と甚だ疑問を持っていました。

 しかし国を上げてCO2を減らすことが世界的なテーマになってきたこと。さらに、家庭や業務部門(民生部門)のエネルギー消費量は自動車などの運輸部門と同様に1973年と比較するとほぼ倍増しているとのデータがあります。製造業や建設業などを含めた産業部門はほぼ変化がありません。

 そうした事実を知らされては、やはりこれは建築設計者として取り組む必要があると思い始めました。

 低い断熱レベルの住宅でのヒートショック(室温の急激な変化に拠る血圧の急上昇や急降下、脈拍が早くなったりする体への影響。これに拠る心筋梗塞、脳血管障害などが発生する)による1年間の死亡数は推定14,000人で、交通事故死亡者数より多いと言われているという事実に驚かされました。

 もう一つの事実として、高断熱化に拠る暖房費の減少は、H11年基準住宅ではS55年基準住宅に比べて、

部分間欠暖房
(在室時間のみを暖房することとし、暖房設定温度は20°Cに設定)
の場合で約70%の

全居室連続暖房
(暖房期間中、全ての居室を連続的に暖房することとし、暖房設定温度を在室時20°C,就寝時及び非在室時15°Cに設定)
の場合で約75%の減

になっているとのデータが出ています。

 断熱性能が低い場合は、部分間欠暖房のほうが暖房費が安くなりますが、高断熱になるとその差は殆ど無くなるという結果です。

 そうなると、断熱性能を高めることは人の健康に良好な影響をあたえるという事実、房費を節約の意味で部分間欠暖房にする必要は全くないという事実、全居室連続暖房にしても暖房費は下がることがはっきりしているのであれば、もはや迷う必要はないと結論を出せます。

  高断熱化することにより夏場の室温が下がりにくいという事実はありますが、これも夜間、外気温が下がり始めたら窓を開放することで冷えた外気を取り入れて後に窓を締めることで室温を下げれば、外気温が上がり始めても室内の温度はそれほど上がらない、という利用の仕方ができます。

 なぜ高気密高断熱住宅にしなければいけないのか、ということに対する一つの答えがここにあります。

 新築時に高気密高断熱住宅にすることはそれほど困難なことではありません。
 
 古い住宅を省エネルギー住宅へリフォームすることの方がより困難であることは事実ですが、それでもその方法がこれまで書き続けているブログが役に立てれ、ばとの思いで書き続けています。

 窓までの改修工事を書きましたが、残りは外壁、屋根の改修方法になります。

 それは次回に。

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