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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2014/03/28 (Fri) 09:28
これから先の設計業界

 今、建築設計業界を含めて、その設計スタイルや建築に取り組む方向性が多様化してきています。

 専門書からの情報では、まず設計スタイルの分野で言えば、パソコンのデザインソフトの多様化に伴うデジタル設計を取り入れたコンピュテーショナルデザインというデザインスタイルが注目されているそうな。

 「そうな」と書くのは、知識も実体経験もしていないために、ヘェ~という感想を持ったため。

 かのザハ・ハディドは早くから取り組み、様々な造形をこうした設計ツールを活かして生み出していると記事には書かれています。

 大雑把に書くと、設計条件などを入力して条件に見合うあらゆる形状をパソコン上に3Dであらわし、そこに出てきた形状を組み合わせることで設計条件をクリアーした上にいままで表せなかった造形が生み出されることが可能になったという紹介記事です。
 
 そうなると、従来、紙と鉛筆でウンウン唸りながらデザインしてきた設計スタイル(古来の建築家像)というものが無くなり、新人だろうが経験者だろうがこうしたツールを使いこなせる人物が造形を作り出せた上に、従来経験をすることで習得してきた建築上の様々な問題もクリアーできてしまうということになるのでしょう。


 最近のデザインはCADが生み出した形が多くなってきていますが、こうしたツールが使われるようになると、3次元曲線も苦もなくデザインに取り入れられるようになるのでしょう。建築が彫刻に近づいていくきっかけになるのかもしれません。

 そして今、俄然注目されている3Dプリンター。

 これも今や家庭用に1台20万を切る製品が出てきています。まだまだコストダウンになることでしょうし、この3Dプリンターがあれば模型も簡単に短時間で製作できますので、零細な設計事務所にとってはとても気になる製品の一つです。しかしこの3Dプリンターから建物の模型を作り出すために対応しているCADは、多分Autocadあたりでしょう。

貧しい設計事務所御用達のJWCADへの対応はまだまだ数年先になることでしょう。しかし、こういうツールをいち早く取り入れて実務に活かしていくことは、設計業界においてこれから先、ますます要求されていくことになると予想されます。

 紀元前の私の大学時代はT定規と三角定規を駆使して図面を書いたものでした。それが就職して平行定規からドラフターという製図器械が取り入れられ、なんとまあ楽になったもんだと関心したのです。

 独立した時には最高レベルのドラフターと製図台を退職金を叩いて購入しました。これからはプロの建築士として生きていくためには道具も最高品質であるべきだという信念から。
 
 使い方などを修得する必要もなく、取り付けたその日から鉛筆で手が真っ黒になるくらいに製図板に張り付いていました。

 独立してまもなくワープロ用にパソコンを取り入れましたが図面はまだ手書きでした。

 そして汎用CADとしてのJWCADの出現です。

 最初に就職した会社にあったパソコンの中のCADは日影図作成のためのものという認識でしたし、データーの入力だけで半日かかりだったことを思うと、CADでの図面作成には二の足を踏んだものでした。

 しかし多分これから先、これは必須になると思いましたので、毎日のようにパソコンの前でCADの練習をし続けました。最初にCADで図面を作成して打ち合わせに提出した時はドキドキものだったことは嘘みたいな話です。

 ところが、この数年前から2DだったCADが3Dが当たり前になったと思った途端に、上に書いたような形で進化してきています。

 3Dもなかなかモノにできないうちに。

 とにかくもう団塊の世代の最終ランナーには対応できないことは明らか。

 これから先の建築設計のスタイルは、建築のハードな条件、依頼者がだすソフトな条件をパソコンに取り入れたら、あっという間にパソコン上に様々なデザインが表示(その段階で工事費も算出されているのは当たり前になっていることでしょう)されてきて3Dプリンターと連動させた模型が次々に提示されるはず。

 模型製作のテクニックも必要なくなるでしょう。

 ここまで来ると、建築設計者の仕事って何になるのでしょう。

 デザインを生み出す苦しみから開放され、様々なデザインが出来る喜びでしょうか。それともそれだけは手放さないというスタイルでしょうか。

 多分、この2つの生き方に分かれていくのかもしれません。それもあと20年もしないうちに。

 私自身も、新しい設計ツールが生み出されるのなら取り組んでみたいという気持ちは持ち続けていますが、そこはやはり先立つモノが合ってこそ可能な話。

 我が事務所には、鑑定団に出せるほどのお宝もなければ換金してこういうツールを買えるだけの余裕もありはしない。

 こうした零細個人事業の設計事務所も淘汰されていくのでしょう。

 
「強い者が生き残ったわけではない。賢い者が生き残ったわけでもない。変化に対応した者が生き残ったのだ」
 チャールズ・ダーウィン 



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テーマ : 建築デザイン - ジャンル : 学問・文化・芸術

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