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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2014/03/11 (Tue) 09:36
佐村河内と建築業界の共通点

 偽ベートーベンの謝罪?会見があったそうな。

 ニュースでしか見てないのでこういう表現になりますが。

 彼が問題とされているのは、耳が聞こえているはずにもかかわらず身体障害者手帳を手にしていた。自分の作曲でもないのに作曲家然として、いわゆる現代のベートーベンと言われるような演出をしていた。福島の被災者の義手の小学生を己の宣伝のために利用した。と諸々があります。

 特集を作ったNHKも面子が丸つぶれでしょうが、その特集を見た時、得も言えぬなんだか居心地の悪さも感じました。

 薄暗い光のなかで曲のイメージ作りをするシーンで、耳鳴りに苦しんでいるということを強調するつもりだろうと思いますが、頭を拳で叩き壁に頭を打ち付けるという動作にものすごい違和感を覚えたのは事実。

 私も片耳は赤ん坊の頃の医療事故のせいで全く聴覚がありません。
もう片方の聴力だけで生きてきましたが、その片方に負担をかけすぎたのか補聴器が10年ほど前から必要になってきました。

 そういう私も聴覚障害者の手帳(検査した耳鼻科の医者は「もう少し聴覚のレベルが悪かったら聴覚障害者に該当するところだった」と言っていましたが)なぞ持っていませんが、そういうレベルの私にも耳鳴りがするからと言って頭を壁にぶつけることは逆効果ということは体験済み。であるのになぜ彼はそういうことをするのかという疑問が出ましたが、今回はこの話と違って作曲をしていなかったということの話。

 彼は曲のイメージを文章もしくは図形にして本来の作曲者である新垣氏に渡したということ。

 しかし、これって我々設計業界に似ていませんか?

 我々は建築を作る前に設計図というものを描きますが、いわゆるデザイナーと呼ばれる方々はイメージだけでそれを図面化する人に依頼するということもあるようです。

 それとほぼ同じ作業ですね。

 佐村河内=デザイナー  新垣氏=図面を作成した人

 という見方をすれば、佐村河内がデザイン=作曲したと言ってもおかしくないでしょう。

 我々の業界では、デザイナーが他の人にイメージを伝えて図面化させ現実に建築が造りだされたら、その設計者としてイメージしたデザイナーが紹介されます。

 そのデザイナーが長髪でサングラスとヒゲを生やしていたとしても。
そう、我々の業界のデザイナーさんは何故か似たような格好をしている人が多い。

 特にその建物が斬新であればたとえそれが使い勝手や安全性や漏水の問題などを内包した建築であっても、そのことは全く一顧だにせず雑誌は掲載します。雑誌の見栄えの良さと売れるために。

 デザイナーも雑誌掲載と賞狙いのために、とにかく奇抜で目立てばいいという姿勢でいます。

 このように我々の業界のデザイナーと呼ばれる人と佐村河内の発想をたどると、同じようなラインが見えてくるでしょう。
 
 大きな違いは、我々の業界ではその作り出すものに対してお金を出す依頼者が居るということ。その依頼者の意向を尊重すべきということ。しかし、この「依頼者の意向」さえも無視し、雑誌掲載と賞狙いのために依頼者を丸め込み、脅したり透かしたりしてつくり上げる建築の基本さえも学んでいない奇抜な発想だけを持ち合わせているデザイナーと呼ばれる方々がかなりいるという事実。

 そうしたデザイナーの行為の挙句、危険な住宅、危険な建築が生み出されています。しかし依頼者がどれだけ困ろうとも、その建物がデザイナーの目論見通りに雑誌に載り何かの賞を貰ったら、そのデザイナーの名前が大々的に公表されますので、そりゃまあすごい宣伝になりますし、その箔のお陰で狙いどおりに次々に設計依頼も来ます。そしてその依頼者の中からまた次の被害者が生まれてくるというのも事実。

 話が脱線気味です。毎度のことで申し訳ありません。m(_ _)m

 要するに佐村河内が作曲したかどうかと問われれば、あちらの純粋芸術の業界での話では作曲していないということになりますが、われわれ業界ではデザインしたということになります。

 事程左様に我々の業界のデザイナーと呼ばれる人種は、じつに生きやすいことでしょう。デザイナーには資格は必要ありません。それでも設計者としてもてはやされます。

 面白いですねー

 佐村河内も、こっちの業界に来りゃよかったのにね。。。。




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テーマ : 建築デザイン - ジャンル : 学問・文化・芸術

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