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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2014/02/14 (Fri) 15:37
建築業界を憂う

あとひと月の年度末に向けて、2つの工事監理の現場が戦場のような状態です。

このところ内装の職人さんが不足しているとかで、内装工事真っ最中の現場も内装職人が現場から数日間いなくなることもしばしばで、現場監督が苛ついています。

でもバブル真っ盛りの時、あれだけ工事が発生していたにもかかわらず、途中でピンハネされたあげく最後の職人の手に入った金は現場での労働時間に見合わないほどという経験をしてくれば、職人が将来の夢ややる気をなくして建築業界らから足を洗う(特に若手の)職人が増えているのも無理もないと思います。

厳暑や厳冬時でも雨が降ろうが風が強かろうが作業を強いられる厳しい労働環境の建築現場では、いまや高齢者ばかりの職種も珍しくないほど。

必要とする数が多いにもかかわらず供給側が不足していれば、おのずからコストが上がるのは当たり前。

いまやそうした職人不足の影響をもろに受け、公共事業では入札を辞退する建設会社や落札出来ずに不調に終わるケースも増えてきています。

それもこれもこうした状況を把握できず、いつも机の上でしか物事を考えない官僚どもの不見識さも、ようやく感じで工事単価を上げてきましたが、それでもやはり実態に合わないので相変わらず入札事態と不調のケースが減る気配を見せないようです。

私がいま現実的に実感しているのは、内装業者不足。

あとひと月で工事完成という状態ですので、もろに実感します。

話を聞くと、半年前から予約していた内装工事から直前になって断られたとのこと。
原因は他にもっと金のいい仕事に入った様子。

現場監督は裏切られたと憤慨していました。

確かに予約でOKを出しながら直前に他にもっと実入りがいい口がかかったからという態度は誠実とは思えませんし、そのような工事会社は結局のところ信頼を失い、自分が困ったときは誰も助けてくれなくなるということになるのは予想できますが、こういう工事会社が意外に多いのもまた事実。

今迄が見積もりを無理やりダンピングさせられ少ない金額で仕事を得るために歯を食いしばってきたといういきさつもあれば、今のうちに稼ぎたいという気持ちを持つのも無理もありません。

そうした事態に追いやったこの業界の体質は、何年も前からコメントして来ても所詮は力のない一介の設計士の戯言としか思われていませんでしたが、いまやはり数年前と同じコメントを書かざるを得ないことにむなしさを覚えます。

この業界の職人を大切にしない限り、現場には年寄りしかいなくなりますよ。

物を作り出すという喜びを持てるような、そしてそれに見合うだけの報酬と将来への希望を持てる業界になるべきではないか。

これは工事現場に限らず設計業界も同様です。

設計業界で40代でも年収が500万に届かないという話も耳にします。
われわれが若手の時代は、将来のための修行と割り切って少ない賃金でも働いていました。当時のパートさんより安い時給でも、何時かは独立して、という夢を持っていました。

毎日のように最終電車にギリギリで帰るくらいに残業し、週に2回くらいは完徹する状態で、日曜日は疲れを取るために浸すら寝てばかりという生活をしてきました。

当然、女性に知り合うこともなく、ひたすら建築三昧でした。

もてなかったのは外見だけじゃないってこと、お分かりいただけます?

こんな建築士の姿が決してTVで見るようなカッコいいものじゃないってことも、同業者ならお分かりのこと。
しかし今、そんな生活をしろとはとても言えません。

娘3人がまだ若い頃、将来結婚する相手は建築士は止めた方がいいと言い聞かせたものでした。(^_^;)

とにもかくにも、この業界の労多くて実少なしという状況を改善しないかぎり、大学、高校の建築学科に進む若者の減少が止まらないでしょう。

以前はどこの大学でも建築学科の偏差値が工学部の中では一番高かったものでしたが、いまやレベルダウンも甚だしい状態です。その原因は、将来に夢が持てないことでしょう。

その昔、「いつでも夢を」という歌がヒットしましたが、いまも夢を持ってほしいものです。

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テーマ : 建築 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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