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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2013/06/14 (Fri) 16:46
唯一無二の建築

カンブリア宮殿に伴茂さんが出ていました。

紙管を構造体に使った建築を作っているので、「紙の建築家」というキャッチフレーズでメディアに採りあげられています。

確かにロールの用紙の芯材に使われている紙管がかなりの強度があることは認識していても、だから建築の構造体に使えるのじゃないかと発想することには驚きです。
構造体といえば木造、鉄骨造、RC造というのが普通の認識ですが、紙で造るという発想はありません。

紙管の強度試験やら何やらをした結果を国土交通省に提出して構造体として認められたものだろうと思います。その努力たるや、どれだけ煩雑な書類などを書かされたかも予想できます。

紙管で造られた建築が紹介されていました。
仮設的なイメージにつながりますが、紙の質感が醸しだす大木のような列柱は、あるいみ神聖な雰囲気を醸し出しています。紙管で造られた教会は、その精神性がピュアな形で表現されていました。

この国のメジャーな建築家は、それぞれが得意とするジャンルで頭角を現しています。
伴さんは紙の建築
安藤さんはコンクリートの建築
伊東さんは浮遊する建築
隈さんは和のメソッドを使った建築
などなど

こうやって見ると、それぞれが他にない、その分野での図抜けた存在だということに気が付きます

安藤さんの鏡のようなコンクリート打ち放しがメディアで取り上げられ、家協会の賞を取った途端、同じようなコンクリート打ち放し建築があちこちに出現しています。

しかし、同じような打ち放しでは所詮二番煎じ。

鏡のような打ち放しを設計したのが安藤さんが初めてではないにしても、その彗星のようなデビューの後にちにあまねく知られた元プロボクサーで独学で建築を学んだという経歴と独特の押しの強いキャラクターもあり、安藤建築はたちまちに若者の模倣の対象になりました。

伊東建築もしかり。

東大から菊竹門下に入り、数年後に当てもなく独立した経歴は、当初はさほど仕事に恵まれていなかったにしても、天与の才を磨き上げ、リジッドな建築を「透ける建築」というキーワードで、独特の軽い「浮揚する建築」を造り出したのは前例のないこと故に、伊東豊雄は世界的な建築家へ大成しました。

こうやって見ると、メジャーになるかならないかの違いが見えてきます。

他の人にない、その人独特の感性というものが建築に反映されていることがポイント。
そして、そのことが受け入れられるまで続けること。

同じように個性的な感覚で設計した人もかなりの数に上がるものだと思います。しかしそのほぼすべての人たちは、残念ながらメジャーになれなかった。、

そういう中で勝ち残っていくということは、やはり確固とした意志の力でしょうか。
それとも人(発注者)の迷惑?を顧みない自己顕示欲の塊のなせる業でしょうか。多分そのどちらの要素もありでしょう。

建築は設計者の「意志」または「自我」と、発注者の「夢」あるいは「欲」とを紡ぎ合わせ三次元的に組み立てたものだと概念的には言えるかもしれません。

そうした設計者の「意志」または「自我」が結実したものが、「紙の建築」の伴茂であり、「コンクリート建築」の安藤忠雄であるわけです。

唯一無二のものを己の中に求め作り上げていくことが、建築家を目指す若者に求められるところでしょう。


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