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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2013/03/09 (Sat) 08:48
ピンホールをなめたらあかんぜよ

外壁の足場解体前の塗装検査を行いました。

今回使用した塗料は、内部に断熱材や外断熱などコスト的に出来ない建物でしたが、それでも省エネ効果の目的で遮熱塗料を使用しました。

この遮熱塗料、世に出てから数年経過しているし以前も屋根の塗装に使用したことはありますが、外壁全部をこの塗料で塗ったのは今回が初めて。

データー的には確かに遮熱効果はありそうですが、実感としてどうなのかイマイチ分かりません。なおかつその効果があったとして、それが塗料の劣化に伴いどれほど持続できるものなのかもメーカーの宣伝文句を丸々信じこむほどウブではなくなった我が身にすれば、使用するのも恐る恐るといったところ。

他に断熱の方法が取れない場合の消去法で残った手法という位置づけでしか無いのが実感。

ちょいと前、世界的著名建築家になった某女流建築家が設計して大々的に雑誌に載った、内外壁を鉄板むき出しで作った住宅の外壁に、高価な遮熱塗料が使われていました。

それを見た時、いくら遮熱塗料があるからとはいえ鉄板むき出しの住宅を設計する感覚に驚きましたし、その提案を受け入れた建築主に対して感心するやらあきれるやら何やらで。住んでみての経過報告が知りたいなぁと。

まともな感覚の設計者ならこんな設計提案など出来ないなぁと、気弱なおっさんは思ったものでした(だから何時まで経っても無名なんでしょうが・・・(-_-;))。

やはり案の定、この住宅の住民は二年と住めなかったらしいという情報をネットで見ました。

そんな欠陥住宅を平気で提案し世界的に著名になった人は、こんなケースでもアートなんだからという感覚で平気なんでしょうか。人の金でとても住めない実験住宅を創りだして、それでもメディアはアーティスティックな建築だからとしてこぞって本に載せる感覚がこれまた理解できない。

こんなメディアのスタンスは、ウブな設計者に、建築は奇抜であればいい、目立てばいいという間違った情報を与えかねない。とまあ、我が国のファッション的(or ファッショ的)建築雑誌の批判はともかくとして。

コンな例もありで遮熱塗料の効果は半信半疑です。

兎にも角にも外壁塗装が終った連絡を受け足場に乗ってじっくりとチェックすると、有るわ有るわ、ピンホールがアチコチに。

専門家は周知のことなので、ヨタ話満載のこのブログを読まれている素人の方にお知らせすると、ピンホールとは塗料が針先程度の大きさの穴のことを指します。

それがあるとどういうことになるかというと、針先の穴程度と入っても雨や結露などにより水は入り込みます。その入り込んだ水は少しずつ塗膜の裏に染みこみ滞留します。

そのまま蒸発してくれれば問題ないのですが、問題は冬場です。
塗膜の裏にとどまった水が寒気で氷になると体積が膨張します。膨張するとそこの塗膜が剥がされます。剥がされることでその部分の隙間が広がり、そこにまた新に前より増えた水が入り込み冬場にはまた氷になって膨張し塗膜が剥がされます。

その繰り返しにより、最後にはピンホールで入った部分の塗膜が剥がされてしまうという現象になるわけです。

塗膜は建物の美観とコンクリートを雨水や結露水などの水から守るという役目を持っていますが、塗膜が剥がされてしまうと、建物の美観も損なわれコンクリートが水に接することにより強度の劣化も懸念されます。

その意味でもピンホールを「なめたらあかんぜよ」と、夏目雅子風につぶやきましょう。

ピンホールが大量に出る原因は、施工方法によるもののよう。

街中での外壁塗装は以前のように吹付けガンによる吹き付けが、塗料の飛散などによるクレームが多々生じるため困難になり、ローラーで塗るのが主流になっていますが、問題はそのローラーを回転させる際に壁についた塗料がローラーの毛を引っ張ることのようです。

粘性が高い塗料ほどピンホールが出来やすくなりますが、ピンホールを避けるために粘性を落とすというのは本末転倒。塗料の強度は塗膜の厚さに正比例します。

この出来てしまったピンホールの手直しは、ひたすら刷毛で上から塗り重ねるしかなさそうです。
しかし上から新たな膜を作っても、瞬間的に中に閉じ込められた空気は内部気圧が上昇し、その気圧が他に逃げ場がないために新に塗られたまだ固まっていない塗膜を破って逃げます。

要するに上から塗る場合は、その空気が圧で弾けないくらいの塗膜の強さと厚みが必要になります。

言うのは簡単ですが実行するのはなかなか困難だということはこれだけでもお分かりいただけるでしょうか。

強固なダムが決壊するのは針の穴からといの例えもありますが、ピンホールも同様に、建物の保存に大きな影響を当たるのは間違いのないところ。

しかし、ピンホールを絶滅するのはなかなか困難です。

既得権益を守ることに関して悪知恵が働き失敗しても責任を取らずに済む体制を作り上げた、某帝国大学卒業の性悪官僚どもを我が国から駆逐するのが困難なのと同様だと思えばわかりやすいでしょうね。

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