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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2013/01/23 (Wed) 08:59
大規模改修工事で

改修工事の現場が3件走っている関係で、毎日監理業務で忙殺されています。

無名な私にも仕事があるということだけでも幸せなことです。

しかし大規模改修工事で内部を解体してスケルトン状態にすると、その建物が真摯に工事がされていたのかどうかが実に顕になります。

今公民館の大規模改修工事でそのようなずさん極まりない工事がなされていたということを目撃し、市の担当者と工事現場主任と頭を抱え込むような現場があります。

最初に驚いたのは、以前の階段が蹴上200という公民館としては高すぎるという理由もあり、階段を基準法に満たすべき蹴上を低く改造するために階段を解体した所、既存の階段の横筋が壁内に定着しておらず、壁とはコンクリートでくっついていただけだったということが判明し唖然としたのは序の口。

よくまあこの状態で2005年の地震で被害が無かったものだと妙な所で感心しました。
なんだか少々ずさんでも建物ってのは2階建てRC造でも良質な地盤にあれば被害はそれほどないんだなと。

んならば新耐震基準だなんだかんだってのも、コストが余分にかかるにも関わらず効果の程はコストと見合ってんのかいなって疑問も出るのも仕方のな所。こんなこと一級建築士が言うべきことじゃないとはわかっていても、なんだかなー・・・

それはともかく、今度はしっかりと壁内に定着を取るよう施工図もチェック。

一難去ってまた一難。
今度は帳壁の下地はコンクリートブロック造だとは昔の建物であれば予想していましたが、そのブロックが高さ(専門用語で タッパ)が3m超えているにもかかわらず100ミリの厚みのブロックが使われており、しかも臥梁も無し。
ブロックのてっぺんは、上の階のスラブ下でおおよそ30ミリくらいの空きを取ったまま止まっています。しかも驚くことに縦筋無し。

よくまあ倒れなかったものだと、ゾゾゾーっとしました。

そのブロックの頭もところどころに隙間を埋めるためにブロックの破片を突っ込んでいるだけ。

その破片は手では取り除けないにしても、ハンマーで叩くとポロッと取れます。

こればっかりはLGS壁にやり直すにしても、予算が無い。
やり直すとしたらそれだけで軽く1,000万を超えそう。

市の担当者と方針を詰めた所、結論として、天井裏になる部分のブロックを撤去。
地震でブロックが落下しても、天井が受けてくれるだろう。天井を突き破っても被害は小さいだろう。
てな調子で、「だろうだろう」という楽観的な予想で対応せざるを得ない事になりました。
LGSにしたいのは市の担当者もやまやまでしたが、なにせ予算が無い。つまり税金が無駄に使えないということ。

苦渋の決断というところでしょうか。

公民館の果たす役目は災害時の避難場所。
しかしこの建物、市が所有する前は、おおよそ35年前に地域が某建設会社に設計施工でい依頼して建てたという民間の施設だったから、かのうようなずさんな工事でも可能だったということのようです。

新築時の図面を見せてもらった時には、その余りにも貧弱な図面で驚いたものでした。

一応設計事務所のタイトルは入っていましたが、設計事務所が頭になっていたわけではなく建設会社の下請けで書いたものだと分かります。したがって現場監理などもしているはずもなく。

設計施工という一貫生産方式の施工のずさんさがこれだけあっても、被害さえなければ万事オーケーなんでしょうか。建物としての文化的財産的価値はそこには考慮されていないことに、改めてこの国の建築文化の低さを思いやられます。

まだまだ開けてビックリ玉手箱的な建物ですが、ほとんどスケルトンになっていますのでさすがいにこれ以上は出てこないとおもいきや、またまた意外なところから昨日、はっきりしたことが有りました。

接続する増築棟の遣方をして、図面寸法と現場寸法がどうしても合わない。

増築棟の遣方は図面通りなので、何が違うのかと再三調べた所、本棟の方が図面と違って歪んでいたことが判明。
またかと唖然。

これはもうどうしようもない。

設計施工の第三者の検査が入らない現場は、かくもズサンになる例として、建築の文化遺産にしたいくらいです。

でもまあ、コンな例はこの国に掃いて捨てるほど有るのでしょうね。

設計事務所が監理に入っても、ほとんど現場に来ないという事務所も数多あるそうな。

こうなったら、そんな事務所を淘汰する必要があると思いますね。
建築士の免許偽証も多々あるにしても、日々の業務に対して、建築士として真摯に業務に対応してきたかという事に対する調査もしたほうがええんでないかい?

自称建築家からとんでもない欠陥建築を作られてしまった福岡の欠陥建築裁判をしている方も多いようです。
この自称建築家は建築士の資格はなかったということがバレたようですが。

ちなみにこの詐欺師、福岡の某国立大学の芸術学部出身。
旧九州*工大だったらしいですが。
以前、某市の市長選に立候補して落選したという、厚顔無恥、自己顕示欲の塊のような男と思われます。

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Re: 質問

> こんにちは、ブログを読ましてもらいました。
> 先日RC造建物(45年前建築)の中の間仕切り壁(1部のブロック積の部分のみ 臥梁があったり、なかったり)を解体してほしいとの依頼が来ました。普段は木造メインでやっているので、臥梁下のブロック積の解体が躯体に影響を及ぼすのか、よくわからなくメール致しました。もしご教授もらえたら幸いです。
> いきなり申し訳ないです。よろしくお願い致します。

ご連絡有難うございます。RC造のブロック積み間仕切り部分の解体に関してのご質問ですね。

結論から申し上げると、ブロック積部分の解体は構造耐力には影響ありません。

但し、この構造体が適切な構造計算をされているものと言う前提でのことです。当時の建築確認通知書があればそれを確認されてください。

コンクリートブロックという製品は厚みが100、120、150の各種がありますが、厚み120以下は耐力壁としては計算されませんし、150厚みもRC造耐震壁同様とはみなされません。

あくまでも簡易的な間仕切りとして、躯体の重量を軽減する目的で使うことのほうがほとんどです。また臥梁はあくまでもブロックの頭がふらつかないように安定させるためのものです。

ブロック間仕切り以外のRC間仕切り壁部分は、ご質問の内容では耐震壁かどうかが不明ですし耐震壁かどうかの確信が持てないうえに構造計算書がなければ安易に解体することは避けましょう。

どうしてもRC造間仕切り壁の解体をする必要が有るのであれば、45年前では現行法規の構造基準とは違いますので耐震診断をされることが必要です。

安易に解体することは非常に危険ですよ。

参考になれば幸いです。




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