プロフィール

れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

FC2ブログランキング

FC2アフィリエイト

FC2アフィリエイト

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

2012/03/04 (Sun) 10:42
遮熱塗料の効果

省エネを目的としたさまざまな建材が出回っています。その中の一つに、遮熱塗料というものがあります。

国交省では「高日射反射率塗料」と共通仕様書に書かれている製品(滑舌の悪い私にはなかなか一度で言えない(^^ゞ)ですが、この種類の塗料ではスペースシャトルの断熱に使われたということが売りになっています。

改修工事で発注者から使いたいと要望があり、製品としてあるのは知っていましたが今まで一度も使ったことがなかったのでメーカーに来てもらってその効果の説明をしてもらいました。

数値的なデーターを示しながら、いかに遮熱効果があったかを熱心に話している間、私の中ではますます???が大きくなるばかり。

そこまでの効果があるって、いったい何がどうしてこういう効果があるんだ?

ケミカルな化学記号も書かれていましたが、それが何故、遮熱として有効に働くのか。それとも何か複合的な要因があって遮熱効果となっているのか。そもそも、メーカーが出す数値ってのは車のメーカーがカタログに載せている燃費と同じで、どこまで信用できるのか。などなど。質問しても、基本的にわかりづらい内容なので、まあとりあえずカタログを預かってお引き取り。

この塗料、何年か前に某世界的女流建築家が外壁が内外ともに鉄板一枚だけの住宅を作ったときに外壁に塗り捲った種類の物。それを雑誌で見たとき、デザインはともかくとして、よくまあこんな住宅を受け入れたものだとオーナーの勇気に感服というかあきれたというか・・・・。これっていくら遮熱塗料を塗っていたにしても熱いわさむいわで本当に住めるんだろうかと余計な心配。

アバンギャルドな建築家として名をはせている人の設計だからこれくらいの設計を期待して喜んだんでしょうか。
その住宅が雑誌に載った途端に、国内外からの建築関係者の見学者がひきも切らずにやってきたということも後で知りましたが、数年して引っ越したということも聞きました。理由はやはり、住めたものじゃなかったということ。

話はそれますが、そんな住宅を設計しても、設計者は恥ずかしくないんでしょうか。
鉄板だけの住宅はオーナーからの話ではないと思うんですが。
エスタブリッシュメントな建築家になると、こんな実験的アクロバチックな住宅を提案しても受け入れてもらえるってことが驚くというかうらやましいというか何と言いましょうか。。。。。

話を元に戻して、こういう実例も知っていましたので、この塗料の効果は言うほどじゃないと予想していますので発注者にもアドバイスしましたが、それでも使いたいとのこと。

そこまで要望が出るなら致し方無いと、屋根に塗りました。

結果はどうなんでしょうか。
今年の夏を越してみないとわかりませんが。

塗装屋さんは、効果がありますよと言っていましたが、熊本の建築家の古川保さんが、この塗料と安い塗料との効果を実験した記事が載っていましたが、私の予想通りで、安い塗料と大きな差はなかったことが結果として発表されていました。

私は塗料メーカーや塗装屋さんの発言より古川さんのこの実験結果を信用します。

エコつながりで話を拡大させると、今、はやりのハイブリッドカー。
某メーカーは32km/lとカタログに書いているようですが、実際の燃費は19km/l程度だそうな。
カタログ値を出そうとすると、発進時に徐々に徐々に速度を出すようにするとか、周囲がいくらすいていても速度を一定にして走るとか、カーブでスピードを落として曲がった後に速度を上げるのもジワーッと運転していってようやく近づけられるという話を聞きます。
まあ、こんな車の後ろに着くと大迷惑な話ですが、それでも19km/l出るからいいと思うかどうかは別の判断材料。

でもまあ昔から、燃費はカタログ値の8掛けが実際の数値だと言われ続けていましたが、8掛けどころじゃないですよね。ちなみに、今私が乗っているVW。デーラーが教えてくれたカタログ上の数値と実際の数値はほぼ同じ。この辺がドイツらしい。

この遮熱塗料も同じように考えれば少し効果があるからいいと思うならばともかく、普通の塗料の3倍する材料なんです。
スペースシャトルで使われた塗料は1万円/㎡超えてました。そこまで出せば効果があるのかもしれませんね。でも、スペースシャトルは毎回塗り替えているんです。建築で毎年塗る塗料って必要でしょうか?

今のところ、遮熱塗料の効果は夏を越さないとわかりません。

最後に訂正です。
先日のアパートの管理費のことを書きましたが、最高裁で出されていたのではなく国交省の通達の間違いでした。最高裁の判例を守らなきゃ犯罪ってことになりますものね。国交省の通達なら守らなくても、素人さんの大家さんにはお咎めなしですから。

我々専門家には、国交省の通達を守らなきゃ、きっつぅーいお仕置きが待っていますけど。。(-_-;)









スポンサーサイト

<< 省エネ住宅の疑問 | ホーム | アパートの管理費 >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP