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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2011/11/26 (Sat) 09:05
一日かかりの講習会

住宅性能表示講習会を受けてきました。

10時から17時までほぼ終日。

今回の講習会で、私のアルコール漬け脳みそでは床倍率計算が建築知識などの参考書でもなかなか理解できなかったことが理解できました。おまけに手渡された手引書も分かりやすく、それだけでも決して安くない講習会費用を払った甲斐があったというもの。

しかし手続きの何たる煩雑さにただただ驚くばかり。

幸いというかあいにくというべきか、いままで性能表示を求められたことがありませんでした。

以前、瑕疵保証のことにからんで依頼者から施工の性能表示の問い合わせがあった時、詳細を審査機関に尋ねたところ、施行だけの表示制度は無くて設計からになることと、専用住宅の場合は建売以外は非常にまれで、もっぱらマンションで表示すると販売に有利という理由で分譲マンションでの申請は多いという話を聞きました。

くだんの審査機関の電話で対応してくれた人は、個人の専用住宅の場合、手続きの煩雑さや審査の長期化、おまけに申請費用のアップなどを考えると、設計監理でしっかり対応している設計事務所に依頼するならば評価を受けるメリットはあまりないのではとアドバイスしてくれました。

長期優良住宅はまだなかったころです。

こうしたことを考えると、国交省は、審査機関の人が教えてくれた性能表示制度が手続きの煩雑さや審査の長期化などからほとんど利用されていないこに、長期優良住宅にすると税金や金利を有利にするよという甘い餌をまいて性能表示制度をゾンビのように生き返らせようという狙いがあったのではないか。しかもその狙いはまんまとあたったようです。しかし、ほとんど利用されないような制度を作ったことそのものがナンセンスだと思いますが。子供のころから勉強ができて優秀で間違えたことがない官僚にとって、自分たちの決めたことを庶民が受け止めないことに我慢が出来ないのでしょう。これはこの国のすべての官僚の性癖。

講習会で聞いていても、煩雑さにうんざり。

しかし、それでもその煩雑な手間暇に見合うようなフィーがあれば仕事として成り立つわけですが、ここのところが最大の問題のような気がします。

わが国では、高いと一般的に思われている設計監理料に加えて、この性能表示制度のための手続きの費用を加算することに対して、どれだけの人が理解してくれるのでしょうか。

それにしても性能表示として考えられている制度は伝統工法にはすこぶる不利な制度で、この制度には温熱環境の項目などに当てはまらないと講師がはっきりと述べていました。ということは、伝統構法は性能表示が受けられないということ、とりもなおさず長期優良住宅にも当てはまらないということです。

それじゃまるで大手ツーバイメーカーの思惑通りジャン!と思ったは私だけ?

さすがに大企業の味方、国交省の官僚。
考えることが片手落ち。自分たちのしていることはいつも正しいと思い込む独善性。

玄関ドアは木製では計算がほぼ不可能なのでアルミの断熱ドアを使いましょう、浴室も湿式では合格しないのでユニットバスにしましょう、という制度。

そこには木の持つ温もりは考慮されていません。
計算で検証されない以上、認められないというスタンス。

住宅は断熱性能がドウタラコウタラの数値上のメリットデメリットだけの世界じゃないはず。

もし私にこの制度を受けたいと依頼される方が現れたら、そのメリットデメリット、何でもかんでもアルミにしないといけないような仕組みなどに対する建築士として住宅に対する考えも合わせてじっくりと話し合いたいものです。
それでも長期優良住宅制度として官僚の罠にはまるのであれば、それはそれでプロとして受け止めます。

講習会が終わるまで内容に関して反発をしたり納得をしたりの繰り返しで、少々くたびれました。

しかし、一日かかりの講習会はオジサンにはきつかった。


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