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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2011/10/05 (Wed) 08:58
近所で見た基礎工事

近所を通りかかった時に住宅の工事が始まった現場があり、基礎工事中でした。

べた基礎を採用しているとみえ、ベース筋の配筋から見られました。

近づいてしげしげと見たわけではありませんが、配筋そのものは乱れもなく適切に行われていたようですが、その鉄筋にコンクリートがどれだけ被っているかは見た目じゃ分かりません。

鉄筋の下は防湿フィルムは敷き込まれているようでしたが、砕石(クラッシャーランと言います。最近では割栗はあまり見られなくなりました。)の上に直接敷き込まれているようで、これじゃコンクリートの被りがしっかり確保されているのかしらと少々懸念されます。
コンクリートを流し込むときには中に入り込んで作業するのでその時はフィルムを踏むことになりますが、砕石間に細かい砂利などで目つぶしをしていないとせっかくの防湿のためのフィルムを破ることになりかねませんがその対策もどうしているのかと思いましたが、通りがかりだし職人さんたちが作業していましたのでわかりませんでした。

それから数日後、コンクリートが底盤に打たれていていました。

養生期間は適切に確保されているのかわかりませんが、見た目でわかるのが全く湿潤養生対策がなかったこと。
コンクリートの上に保湿のためのシートも被せないでむき出しのままです。
これではコンクリートの水分がどんどん蒸発してしまい、ひび割れの原因になることも気にもしないで、日光や風にさらされたままでした。

あれあれと思ううちに今度は立ち上がりコンクリートが打たれていました。

底盤と立ち上がりコンクリートを分けて打つのは今までは一般的でしたが、立ち上がりコンクリートの部分のレイタンスをきれいに取り除かないと底盤と一体化したコンクリートにならないということは我々の業界の常識ですが、それってしたのかしら。

ここでいうレイタンスとは、コンクリートの灰汁のようなものです。
料理で煮物するときに表面に出てくる灰汁と同じようなものです。

これを丁寧に取り除かないと味が不味くなるのと同じで、コンクリートでもこのレイタンスを丁寧に取り除かないと拙いのと同じ。

ここでいう拙いというのはコンクリートの基礎の品質のことですね。

このレイタンスは底盤と立ち上がりコンクリートの間の膜のようなものになるので、底盤と立ち上がりコンクリートが一体化しません。

ここが一体化しないということは、基礎としての強度が全く期待できないということです。

基礎は上部から伝わってきた建物の荷重や地震、台風などで受ける応力を受けて、それを底盤を通して地面に流す役割を持っています。そのためには立ち上がりと底盤が一体化されている必要があるのですが、ここが分離していると、立ち上がり基礎が受けた上のような荷重や応力をうまく底盤に伝えることができないことになり、その応力に耐え切れなくなって立ち上がり基礎が崩壊してしまい、結果的に建物に重大な損傷を生じることになります。

いまは基礎底盤と立ち上がりを同時にコンクリートを打ち込めるような金具も発売されていますので、このような金具を使うように指示する必要があるでしょう。意識の高い建設会社であれば、少々のコストアップになっても率先して使うと思います。

住宅にとって、基礎コンクリートの品質(コンクリートってまるで私のように繊細で傷つきやすいヤツなんですよ。)、底盤と立ち上がりの密着度、土台と基礎との緊密度などなど、工事着手時におけるこのようなもろもろの
ことがしっかりと確保されていることが最低条件ですね。

そのためにはほぼ毎日のように監理に出かけては現場で邪魔者扱いされても嫌われても、依頼者のために汗をかいて頑張っている設計事務所を、暖かいまなざしで大切にしてやってください。

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