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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2011/04/25 (Mon) 09:47
津波による建物倒壊記事

東日本大震災に関する報告の形で専門家向けの本が送られてきました。

このブログで書いたRCの建物の倒壊事例ももちろん載っていました。女川町で特に顕著だった様子で、ここでは2~4階建てのRC造もしくはS造の建物が合計5棟が倒壊していたようです。また、倒壊を免れても、壁が壊され、津波で運ばれてきた船や車が屋上に乗ってしまっている建物も載っていました。

写真で見る限り、RC造の建物がここまで壊れるかというほどの壊れ方で、学者の見解として数トン/㎡の力がかかったのではないかとのこと。とくに女川町の津波の高さは17.42mが記録されていて、これは建物で換算するとおおよそ6階建ての高さになります。この高さの津波にかかっては、6階より低い建物は水没してしまい、波の圧力をもろに受けてしまいます。

手抜き工事の疑いも持ちましたが、工事そのものは当時の基準で適切に行われていたような記事でした。やはり築造年度が古く、今の基準で考えること自体、無理があるようです。

本当かどうかは判断つきかねますが、新耐震で建てられた建物の被害は少なかったとのこと。マスコミも、国土交通省の官僚にヨイショする可能性もありますから、どこまで真実かは読む範囲ではわかりませんが、古い基準より新しい基準のほうが耐震性能が向上しているだろうということは予想つきます。

このところ、今回の地震に触発されたように日本中のあちらこちらで地震が生じています。

私が入っているマンションも、74年に竣工した建物なので旧耐震であり、しかも1階から3階まではスーパーが入っています。

日常の買い物にはすこぶる便利なんですが、なにせス-パーが入っている階は耐震壁が無く柱だけのピロティ形式そのもの。共同住宅の階を見れば、中廊下形式と片廊下形式が混在しており、そのジョイント部分はエキスパンションなど切っていない構造になっています。古い基準ではエキスパンションジョイントは要求されていなかったんでしょう。

中廊下形式と片廊下形式では揺れ方も違うので、今回の東北の地震のようなレベルだとこのジョイント部分から壊れ、片廊下部分は倒壊はしなくともかなり傾くだろうと予想つきます。またピロティ状になっている3階までの部分で柱の座屈が生じてある階がつぶれてしまう可能性も大きいだろうと予想しています。その状態になるととても建物の再利用は考えられない事態になります。

その対応策を検討するためにも耐震診断と耐震補強の必要性を唱えていますが、いかんせん先立つものが乏しい。
耐震診断も簡易診断だけでも結構なお金がかかりますが、精密診断をするとなるとそれだけで100戸程度の共同住宅なら1,000万円はかかりそうです。さらに耐震補強のコストもかかります。

共同住宅の場合、バルコニーがある通りの耐震性が乏しいのでこの面に補強のブレースが必要になりますが、居住者にしてみればはなはだ迷惑な存在になります。コスト面のみならずそういう理由から共同住宅の耐震補強は全国的にもなかなか行われないということも頭の痛い問題としてあります。

いままでも、そして今も官僚の無駄遣いを見逃してきた無能な政権に期待するのも無理な話ですが、本当に国民の生活を守りたいと思うのであるならば、このようなコストに対する援助を考えてもいいのじゃないかと思います。

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