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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2010/12/20 (Mon) 14:22
太った豚状態の建築基準法

数日前の情報ですが、国土交通省で建設業界と一般消費者との間で持たれていた改正基準法に向けての協議が物別れに終わり、進展無しとの結果になったようです。

業界団体のほうは、頭の悪い官僚が手を出して、はなはだ現実離れしてしまった現在の基準法を変えて、もっと使い勝手のいい法律にしようと言う姿勢での発言が多かったことでしょう。かたや消費者や消費者を代行する弁護士の立場からは、基準法を元のような緩やかな法律に変えると、また姉歯のような不届き者が現れる恐れがあるので、現行の基準法が安全な建築物を確保するには最低限の条件だとの立場のようです。むしろもっと厳しくしろという見解もあっただろうということは十分予想できますね。

双方の主張は、とても重なり合えるようなものではないことがはっきりしていますが、建築基準法が今のように改悪されたそもそものきっかけが姉歯問題に根っこがある以上は、消費者サイドにとっては建物の安全性に関することに論点が集約されてしまうのは仕方の無いことでしょう。

建築基準法第1章第一条に書かれているように、建築基準法は、
「国民の生命、健康および財産の保護を図」ることが目的であると明記されています。

お粗末な官僚どもによって悪文の最たるものにしてしまった建築基準法ですが、言ってみれば、建築業界の全員がこの第1章第一条に書かれていることを誠実に履行さえすれば大きな混乱はないはずですが、それが画餅に帰しているからこそ、いろいろな問題が生じて来るたびに法規を替え、その挙句が現行の最悪といえる建築基準法になってしまったという経緯があります。

現行の基準法が構造計算を改めて始めから見直すピュアチェックという制度を強いることでどれだけ発注者にとって不利益を被ることになっているのかを、出席した業界の人は分かりやすく説明をしたのかが今のところ分かりません。ただ単に現行の基準法が無駄な書類や作業を強いられているということを主張するだけであるなら消費者の同意は得られないのは火を見るより明らか。

以前の基準法であっても、地震時にしっかりと建っていた建物は数え切れないほど存在していたという事実を知ってほしいものです。むしろ、現在のような無用なピュアチェックが、どれほど効果があるのかを検証してほしいものです。

安全のために名目でこれでもかというくらいの法規制をかぶせた姿は、必要以上に脂肪を溜め込んだ豚状態に見えます。

物別れに終わったことは、進展に期待が持てないということを示唆して残念な結果になってしまいました。

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