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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2010/12/07 (Tue) 10:26
木その2

私の場合、いまのところ住宅の構造種類は木造が大部分を占めていて、鉄骨造が数件。鉄筋コンクリート造が全くありません。

鉄筋コンクリート造で基本設計をスタートさせたことが何回かありましたが、依頼者の要望・予算を考慮してみて要望を満たすには予算が足りず予算に合わせると有る程度の要望を諦めてもらわないといけないということが多く、相談の結果、要望は減らせないし予算もそんなに増額できないということから結果的に木造でということに落ち着くことがそのすべてといっていいでしょう。

中にはコンクリート打放しの住宅にしてほしいという要望もあったんですが、これ、すごくコストがかかるってことを理解してもらう必要があります。工事費ももちろんメンテナンス費用も大変です。

いまどきは少ないとは思いますが、コンクリート打放しってなんとなく工事途中という印象をもたれることも以前はありました。
いや、これ、実は私の妻の発言です。
東京在住時に私が担当したコンクリート打放しの集合住宅を工事終了後に見せたとき

「工事、まだ終わってないじゃない。」

と。運転中の車も一緒にガクッとしたような気がしました。

コンクリート打放しってのは、型枠の種類、組み方、コンクリートの打ち方、養生の仕方などなど、神経を使っているにもかかわらず型枠をはずすまでどんな風に仕上がっているのかが全く分からない、という、それこそ陶芸と同じようなものです。陶芸も釜から出すまではどんな風に焼きあがっているのかが分からないのと一緒ですね。

余談ですが、綺麗にコンクリートの肌が打ちあがっていたとしても、こんどはその肌合いを保つためのメンテナンスをしっかりする必要があります。交通量の激しいところのコンクリート打放しの外壁が雨染みと排気ガスで薄ら汚れておまけに苔なども生えているような建物、見たことあると思いますが、あんな状態は数年で現れます。

そんなこんなで、私の設計した住宅は、コスト面から木造がどうしても多くなってきます。

しかし、木造は知るほどに限界というものは先へ先へと行くように、実に奥の深いものだということが分かってきます。そして、木造で作るからには木のよさを生かした設計をすることが依頼者にとって心地のいい空間を提供できるのじゃないかと考えます。

この心地のいい空間ということは人それぞれの感覚なので分かりづらいものがありますが、このことに関して私が今でも心に残ってる記事があります、
少々古い話ですが、ベトナム戦争後、社会復帰が出来なくなった多くの帰還兵が森の中で生活するようになったという記事でしたが、その理由に、木に囲まれることで精神の落ち着きを保てるのじゃないかと書かれていました。

木に囲まれた空間が落ち着くというのは、なんとなく判るような気がします。
人も自然界の生命体のひとつであるなら、木と触れ合うことが安らぐのじゃないかと、その記事を読んで、今でもそのように信じています。



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