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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2010/06/12 (Sat) 10:02
マンション住戸の結露

某マンションの住戸内の話です。

結露の影響でカビが大量発生し、ビニールクロス(ちなみに近年では「ビニールクロス」のことを単に「クロス」と呼ぶそうですが、クロスはあくまでも布で出来たものをクロスというのが正しい。)が黒くなりビロビロ剥がれている状態。サッシにも大量の結露の跡が見受けられました。

密閉度の高い鉄筋コンクリート造のマンションは冬場の締め切った生活を送ると室内の湿気が高まり、壁やガラスに結露となって生じます。人が生活しているだけでも蒸気が生じます。ましてや近年普及している加湿器をガンガン稼動させても換気を全く採っていなかったら、そりゃ結露するなと言うほうがおかしい。

生活の仕方を聞いてみると、暖房は石油ストーブなどの開放型を使用しているとのことで、案の定加湿器もフル回転の様子。換気をこまめに採っているのかとたずねたところ、せっかく暖めたのにわざわざ冷やすようなことはそれこそエネルギーの無駄だからしないということでした。

まあ、結露して当然の生活の仕方でした。

しかし、当然だからといってほっとくわけにも行きませんので、下地のボードの状態を確認するためにビニールクロスを剥いでみたところ、予想通りに湿気をたっぷり吸い込んでブヨブヨの状態。これではビニールを張りなおしても同じになるのでボードも張替えです。

いったい断熱材はどうなっているのかと調べたいところでしたが、あまりボードを取り除いてもコストに影響してしまいます。出来ればボードを剥いだ時点でコンクリートの壁に断熱材を吹付けしたいところですが、これもコストが結構かかりそうなので予算面でかなり困難な様子。他の効果的な方法を検討しています。

窓には内窓を取り付ける方向で進めています。これをつければ結露をある程度防げるようですが、これとても生活の仕方ひとつですので、内窓にしたから結露しないと思われて加湿器をバンバン稼動させるようじゃ元の木阿弥だと言うことをよく認識してもらう必要があります。

建材で対応できることは僅かな範囲でしかありえず、基本は生活の仕方を変えてもらうしかないと言うことをどれだけ理解してもらえるのかでしょう。

人体の成人病対策も平素の食生活が大きく影響していることはTVや雑誌でも繰り返し報じられていますが、建築のこうしたケースも、日ごろの生活の仕方が大きな影響を与えると言うことを、我々業界人がもっと声を大にして伝えるべきじゃないかと思います。

しかし、医者の言うことは割と皆さん聞くようですが、我々のような建築士の言うことはなかなか聴いてもらえない。理由としては、我々は建て主さんに対して耳の痛い厳しい事も言いますが、無責任な工務店や建材メーカーの営業マンが耳障りのいいことを言うと、誰だって耳障りのいいことを言う人のほうが親切だと、それに比べてなんだ、あのきつい事を言うビンボー臭い建築士は、って気になりますものね。

結露からカビが生じてカビの胞子が飛散するような事態に至っては、大変なことになりますよ。

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