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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2009/05/04 (Mon) 10:11
安藤考

先日、BS放送で安藤忠雄の対談番組がたまたまあったので、何気なく見ていました。
安藤さんが独学で建築を学んだにもかかわらず世界的な建築家になったということが、東大を出て東大の大学教授をしている有名な建築家の下で修行して後にメジャーデビューが出来るというリジッドなスキームが出来上がっている建築設計界の中では奇跡的だというようなことをインタビュアーが対談の前に視聴者に説明していました。

われわれ業界人には安藤さんがプロボクサーだった話や無名時代のヨーロッパの放浪の話などは耳タコであるわけですが、やはりインタビュアーが説明していたように、なんと言っても東大出てなきゃ早稲田出てなきゃ他は問題外というような業界ではあるなと我が学生時代の努力不足と才能不足を棚に上げて実感しています。

それはさておき、設計例の一つに六甲の集合住宅の例が取り上げられていました。
確かにあれを雑誌で見たときには、なんとまあがけ崩れの恐れのあるところに取り組んだものだと驚くとともに施工会社がよくもあったものだと感心したものでした。

平均地盤面のとり方をうまく突いたなという印象を持ちました。その結果が見た目では高層住宅に見えるのに法的には2~3階建ての集合住宅ということになったのですが、今回の改悪基準法では、この六甲の集合住宅で平均地盤を安藤さんが考えたような捕らえ方が出来ないような法律に変えています。きっとこの例の反省から官僚が手を入れたのでしょうね。これから後はあのような設計は出来ないようになりました。

しかし世界的な闘う建築家ですので、安藤さんが同じように崖地で何らかの設計をして役所と交渉した場合、役所も腰が引けるかもしれませんね。メジャーどころには弱いというのが役人の定説ですから。

それはさておき、安藤さんほどの建築家になると、その発言や行動に人を動かす力を持っていると思い知らされました。

大阪の世界的企業も安藤さんの考えに賛同して、貴重な敷地を公園として提供しています。

私は何かを伝えたいとの思いで建築の世界に身をおいていますが、所詮、モビリティでない建築は歌ほどにグローバルなメッセージ性は持たないと思っていました。

しかし安藤さんを見ていると、建築家でも市井の人を惹きつけられるのだと思わされました。
それがたとえ世界的な人物だからできるとしても、その気持ちだけは無名な私にも持っていかないといけないと学ばされました。

安藤さんの建築は幾何学的で形態的には美しいと思いますが、何処ででも同じスタンスで設計している姿勢は、いわば近代建築家そのものと思えます。
その意味では、私自身の建築観ではいささか手放しで褒め称えるような安藤信者の建築評論家(誰とは書きませんが、この業界の人ならご存知ですよね)のようにはいきませんが、建築ではなく緑を作る、そのための空間を作る、グリーンベルトを都心に作る、という姿勢には賛同します。

建築を造らない建築もあっていいと思います。
また、その意味ではを社会に強く訴える力のある人物として安藤忠雄は尊敬できます。

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