プロフィール

れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

FC2ブログランキング

FC2アフィリエイト

FC2アフィリエイト

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

2009/01/21 (Wed) 10:54
建物の経験

若い頃、よく聞かされたのは、本当にいい建築を設計するためには、その建築を経験しないといけないと。モノの本によりますと、村野さんの事務所では贅沢というものを体感させるために、所員を毎年アメリカの豪華なホテルに宿泊させるそうです。
豪華なホテルに泊まった経験が皆無ですが、学生時代によく利用したユースホステル(今の若い人、知らんやろね)なら十分体感しましたけどね。

東京で設計事務所勤務時代に、東京と山梨の都県境近くにモーテルを作りたいという依頼が来て、その設計担当者になったものですからせっせと山梨の現地を見に行き、現地の役場に情報集めに行きました。もちろん依頼者ともどもモーテル見学にも行きました。
行ったのはもちろん昼間でしたが、そりゃまあ、昼間からほぼ何処も満室状態。

中を見せてもらわないと見学に行った意味がないので、部屋があくまで待機。

それにしても、昼間っから呆れた、というか、内心、ウラヤマシ。。。。と思ったのも健全な青年です。

モーテルのための様々な装備関係の資料も取り寄せ、いろんな妄想が沸くのを払拭しながら、まずは建物の配置から計画。このときはちょっとした都市計画っぽくて面白かったですね。

配置計画がほぼ固まってからいよいよ各棟のプランに入るわけですが、ここで正直言いますと、その年齢までモーテルなんぞ入ったことなかったんです。いや本当に。車、持っていませんでしたから。

いろいろピンクの怪しい、いや違う、建築的なイメージを沸かせながらプランしていましたが、所長から、
君、モーテルの経験しなきゃダメじゃないか。
と、なかば真剣になかば笑いをこめて注意されました。

彼女もいないのに一人で行けってかい、とそのとき思ったのですが、そこでここぞとばかりにスタッフの女性に、一度、私の勉強のために付き合ってくれません?と冗談気味に、でも本心はあわよくばという気持ちも持ちながらお願いしたところ、次の瞬間目から星がたくさん飛びました。

ま、そりゃそうですわ。ほいほい一緒に行く女性なんて、いるわけないですものね。いたら危ない。

幸いというかなんというか、このモーテルの話は施主が当てにしていた融資が取れずに空中分解しましたが、内心はすごく残念でしたので今でもよく覚えています。

話が脱線気味ですが、ことほどさようにあらゆる建物の経験をするということは少々無理がありますよね。

でも、極力建物を見に行くようには心がけています。絵と違って、建物は近くに来てくれませんものね。

建築は写真では伝わらないことがその空間に身を置くことで分かることがたくさんあります。
いいことも悪いことも写真と違う建築空間を肌身に感じることで、設計者としての感覚が鍛えられていくのでしょう。



スポンサーサイト

<< 台所 | ホーム | 日本の建築と西欧の建築 >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP