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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2009/01/05 (Mon) 10:06
日本の建築と西欧の建築

このところBS放送で建築関係の番組が放送されていました。
すでに見た部分もありましたが、久しぶりにTVの前にどっかりと座り込んで酒を飲みながら眺めていました。

新年の「世界の名建築100選」のときにも感じたことでしたが、西欧と日本の建築の相違はもとより、権力者が作った建築でも大きな違いを改めて感じられました。

西欧の当時の権力者が作り出した居住のための宮殿は、ベルサイユ宮殿を筆頭にほとんどがこれ見よがしのデコラティブな装飾に埋め尽くされており、やたらと金ぴかでまばゆいばかり。
ここまでやるかというくらいに隙間無く装飾で埋め尽くされる空間はTVの画面でも圧巻ですが、実際に目の当たりにしたらどんな印象を持つことやらと思い知らされます。

まあ、確かにやたらと金がかかっていることはよく理解できます。

翻って日本の権力者の住居といえば一般的に言えば城郭になるのでしょうか。
物の作り方が違うせいもあるのかもしれませんが、あれほどしつこいくらいの装飾は見当たりません。

もちろん狩野一派の御用画家に書かせた豪華な襖や京都の金閣寺などのように金ぴかの建物もありますが、総じてデコラティブな印象は希薄です。
だけど日光東照宮は日本の建築の中では特異なほうでしょうね。これは権力者の居住する建築ではなく家康の霊を慰めるための建築であることが西欧との違いでしょうか。

日本と西欧の建築への考え方の違いを顕著に現している建築は茶室だろうと思います。

茶室に至るまでの石の配置、庭のつくり、入り口のつくりなど、一つ一つを上げていくと、そこには西欧の建築がプラグマチックな形而下的な印象を与えるのに対して、建築を含めた周囲の空間をメタファーとして構成しているところからメタフィジカルな印象を持ちます。

茶室は基本的に4.5帖の広さでしかないにもかかわらず、こめられたコンセプトは空間を超越した無限の広がりを感じさせられます。しかも、茶室においては身分の上下を感じさせないような構成は、千利休の思想は当時は非常にアナーキーでは無かったかとまで思わされます。

久しぶりにいいTV番組を見ました。

前のTVが突然壊れて地デジ対応のTVを購入せざるを得なくなった時は、完全地デジ放送まであと2年もあるのに残念と思ったことでしたが、BS放送でこのような番組が見られるようになって、妻と手に手をとってエガッタエガッタと感涙にむせっています。嘘ですが・・・・



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