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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2007/03/09 (Fri) 16:24
曖昧さ

 住宅を設計する場合、最初に考えることは敷地のどこに配置するかと言うことです。建築は敷地の特性を生かして設計するべきで、さらに言えば、建つ地域の特性をも考慮する必要があるのはあたり前。しかし、某有名建築家は日本全国どこでも同じような設計しかしませんが、それでもありがたがって依頼する人が引きも切らさずで、私と月とすっぽん、提灯に釣鐘、え~っと、他にあったっけ・・。

 敷地の特性を把握するためには、必ず現地調査(現調)が必要です。
道路との関係・隣地との関係・隣家の窓の位置の確認・周囲の状況・方位・地盤の状況などなど、チェックすることは山ほどあります。現調することでイメージが沸いてくることも多々あります。
密集地や分譲地などでは、特に隣家との関係性にもっとも注意を払います。現地の写真撮影は勿論のこと隣家の窓の位置の測定もしておかねばなりません。せっかく気持ちのいい住宅に仕上げたつもりでも、隣家と窓がぶつかり合って開けられない窓ができてしまったら建売住宅やハウスメーカーではないのですから設計者失格です。

 現調のデーターをもとに、敷地の図面に必要な情報を書き込みます。隣家の壁の位置や窓の位置、敷地の高低差、隣の奥さんは美人かどうか・・(これは嘘)。こうした情報を書き込んで、さてさてとおもむろに、配置を検討します。
勿論この時点ではまだ平面は決っていないことが多いので、おおよその目安として建物の位置を決めます。都心部の狭小敷地の場合では配置を検討する必要も無いくらいのケースもありますが、それでも道路からのアプローチの方法や見え方の検討など、検討する項目は結構あるものです。

 建物の配置を決めるときに、いつも日本と西欧のものの作り方の違いを意識してしまいます。日本の場合というより日本人は、総じて物事をあいまいにすることを好みます。言語からしてそのような構成になっていることでも分かります。英語、ドイツ語、フランス語(は知りませんが)、中国語などでは、言葉の最初のほうに肯定か否定かの言葉がくるので話し手の意図が初期の段階で把握できますが、日本語では最後まで聞かないと肯定か否定かが分からないことが多々あります。でもこういう言語構成で便利なのは、迷っているときでは肯定するか否定するかを話しているうちにでも考えられるということはありますが、総じて聞いてるほうは結論に至るまでの長い話の場合、いったいどっちなんだよといらいらすることのほうが多いかもしれません。で、結局うやむやでなんとなく分かったような分からないような、そんな経験、ありません?
 
 言葉だけでなく建物の作り方も同様で、石造の建築が多い欧米では外と内とが厳密にリジッドに遮断され、そこには曖昧さと言うものは存在しません。寒冷地のヨーロッパでは自然界は対峙する対象であって親しむ対象ではなかったということの表れです。日本はというと、温暖なモンスーン気候のせいなのかそのような国に生まれた日本人の気質なのかは分かりませんが、自然と人間は同じであるという考え方がベースにあるゆえに自然と一体になるような建築の作り方が多く、建物の中に自然を取り入れる手法として外でも内でもない中間領域となるような濡れ縁等の縁側と言うものが外部に取り付いて、いきなり屋内になるというようなつくり方はありませんでした。このように、外と内のあいまいな部分を好んで取り入れています。この辺が欧米との大きな違いですね。。

このように日本人は、建物の外にあいまい領域と呼べるような中間領域を作っています。その方法は外部から建物へ接近する際の手法として現在でも広く用いられますね。これは、道路から建物へ導入についても同様です。

次回は、この続きを。
指が疲れたぁ・・・
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