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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2008/05/20 (Tue) 13:20
建築

中国の地震の被害の大きさが報道されると、つくづく建物はその中にいる人を安全に守れるように作られることが最低条件だと思わされます。そのための設計姿勢も改めて自問しています。

建築の設計は前にも書きましたが意匠・構造・設備と分かれてしまっています。これは時代が進むにつれてより高度な専門知識の必要性が要求されることで、一人の建築家が全てを決めることができた時代とはまったく異なる状況になっていることの表れです。

唯一といって良いほど一人で決められる建築は住宅であったのですが、これも高度な設備機器が日進月歩に作られて住宅に入り込むようになり、日常的に住宅の設計に向かっていても、新たな建築の考えやデザイントレンドなどに神経が向かっている関係上、設備機器の情報はなかなか持てないのが現実です。したがってRC造住宅は構造の専門家の参加が必要になりますが、木造住宅でも他の分野の専門家による協調作業が一般的になりつつあります。

ソレはさておき、私のように意匠を専門としている設計事務所にとって、美しい建築を作り出したいという願いは誰しも持っているものですが、さてそれでは美しい建築と安全な建築とは合致するのかというとこれが結構難しい。

安全面とデザイン面が往々にしてそぐわないことが多く、デザイン的には止めたいのだけど安全面では必要なものって結構あります。
そのひとつの例として雑誌に多く見られるのが、住宅などでの階段の手摺。

手摺をつけずシンプルに階段だけを見せてデザインするのはオブジェ的で美しく見せられますが、さて手摺がないのに安全に上り下りできるのかというと、やはり怖いですね。

手摺をつけなかったおかげでメタファー的に昇華されたな階段が、階段の手摺ひとつ付けるだけで即物的で構成物としての印象を与えてしまうということも事実です。

歴史上の建築家は、芸術としての建築に自信を持っていました。
それ故に彼らは、建築家としての誇りもすさまじかったようです。

世界的建築家のF.L.ライトが設計した住宅で雨漏りがたために、ライトに設計を依頼した奥さんがライトに、雨漏りがして家具が濡れると電話したとき、ライトが静かにこう返事したそうです。

マダム、それならば家具を移動させなさい。






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