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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2007/03/05 (Mon) 14:28
建築と心理学

 建築は人が利用する施設ですので、当然ながらそこには建築空間が人の気持ちにどのように作用するかと言う視点も大切になります。いわゆる建築における心理学と言う観点です。
 
 そこで具体例で説明するとして、まず思い浮かべるのは権力や威厳を表現した建築物。昔ならば王宮や城郭、現代で言えば裁判所や国会などですね。その建築物ですぐにイメージが沸くのは、外部に大きく取り付いている階段です。大きく長い階段。
日本ではあまり見かけないですが、特にアメリカあたりでは権威を表現する施設へのアプローチは、大きく長い階段が外部に設けられています。
日本では、神社仏閣などへの長い参詣のための階段もそうですね。もっとも、この場合は日本と言う狭い国土の条件や神社仏閣と言う宗教建築の色合いであり権力者的な捕らえ方とは違いますが、長い階段の持つ意味においては同じとして。

何のためだと思います?
階段を上るとき、皆さん、どうしてますか?上を見つめて一歩ずつ上る人は少ないと思いますね。足を踏み外さないないように踏み段を見つめているはずです。必然的に頭をやや下に向けていますよね。このような場所に付けられている階段には、下から上へ行く行為のなかに下の者が上の者へ畏れながら接近する意味を持たせており、さらには権力側から見下ろされている、と言う心理効果を与えているのではないでしょうか。このように抑圧感を導入部分から与えます。そこには簡単には来させないという意図も感じられます。
権力者とは古今東西に限らず庶民を見下したがるものです。選挙のときはヘコヘコしてた政治屋が、当選した途端に胸をそっくり返しすのも、己を大きいものに見せたがり人を上から見下ろしたいという心理から出ています。これは人に限らず動物全て当てはまる行為です。動物は威嚇する際に自分の体を大きく見せる、その行為と全く同じですね。
面会場まで長い廊下や階段も、そこに行く人は、権力に押さえつけられてしまう気持ちになります。
これとは逆に、お客さんにどんどん来て欲しい店なんかがこんなふうな階段を付けていたらどうでしょうか。拒絶されているように感じて誰も行きませんよね。だからお店では逆に階段で下がったところに入り口を付けるケースが多いのもこういう理由からです。

身近な例で言えば、役所で何か書類をもらったりするのに、たらいまわしにされることも一つはこうした長い導入路を意図的に作り上げているのかもしれませんね。簡単には書類を出さないぞという、お上意識。これはなかなか抜けないようです。

 その昔、ヒトラーは人への心理効果を巧みに応用して自分への会見場へは壁を赤く塗った長い階段や廊下を通らせ、さらに会見場は天井がかなり高い大広間を使用し、入り口から遠いところに座して待っていたそうです。
想像してみてください。そのような空間では歩いているだけで気持ちが重くなり、やっとたどり着いた部屋は大きく、目線の向こうにその目的の人物が尊大に座してこちらを見ていたら、面談したときにはすっかり卑屈になってしまいそうじゃないですか。こういう面はヒトラーは天才的でした。でも、本当に彼が考え出したのかどうかは不明ですが。

私も女房に対してこれを応用してみたいと思いますが、いかんせん、ドアを開ければ3歩で居間と言うような家では長い廊下を通しての謁見(もちろん私への)の間なんていう造りは無理ですね。心理的な抑圧感を女房に与える前に、もうすっかり私のほうが女房と言う鬼オババ化した強力無比の権力者にひれ伏してしまっている現実を何とか変えたいともがいていますが、い、いつのまに、こうなったんやぁぁぁ~!・・・・と、悲しき叫び(昔、ジ・アニマルズが似たような題のロックを歌っていたと思いますが。)

最後はなんだか支離滅裂でしたが、今日は心理学的な建築考察でした。
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