プロフィール

れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カレンダー

02 | 2013/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

FC2ブログランキング

FC2アフィリエイト

FC2アフィリエイト

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

2013/03/30 (Sat) 16:31
プチリノベーションの画像

漸く我が事務所兼自宅洗面所廻りのプチリノベーションの手直しが終了しましたので画像をアップします。

ビフォー
洗面所への入り口。正面の中空ポリカのドアは、内部改造の際に取り付けたハンガードアです。
左の暖簾のかかったところが洗面所。トイレに行くにもここを通らざるを得ませんでした。
腰のパネルは、猫の爪とぎ防止用としてラーチ合板を張っています。表面が硬くて猫も爪とぎ出来ません。
シメシメ、狙い通り(^^)v

改造前の洗面所の入り口


玄関まわりの壁を取っ払った状態。
緑色のテープのところに壁がありました。見て分るように、実にムダに広いスペース。いったい洗面脱衣するだけでこんなに広いスペースが必要な人って誰を考えたんかい!と突っ込みたくなるほど。
センスを疑いますね。

CIMG1819_convert_20130330161842.jpg

アフター
洗面所への入り口だった所に、新に中空ポリカのパネルを付けました。
洗面所に明かりを付けると雪洞みたいな雰囲気になりました。下に見えるのが、猫どもの出入り口。最近ようやく慣れてくれました。

CIMG1826_convert_20130330161926.jpg

玄関からみたところ。上がハンガードアを閉めた状態。下が開けた状態。
開けた時に洗面所に明かりが灯っていると、雪洞に似てほんわか柔らかくなりました。

CIMG1827_convert_20130330161954.jpg

CIMG1828_convert_20130330162024.jpg

洗面所から見た新設のパネル
これでもまだまだ広いようですが、猫の出入り口の横に猫用のトイレを置く関係上、これ以上は狭く出来なさそうでした。それにしても、まだまだ広い。無駄なスペースがありすぎです。

CIMG1830_convert_20130330162053.jpg


スポンサーサイト

2013/03/29 (Fri) 09:30
それは今じゃなさそう

年度末になり、現場が次々に終わって来ました。

今月内締め切りの実施図面もほぼ終わり、徐々に暇になってきました。
実施図面の建築は来週早々にも確認申請の事前審査の提出をしますが、ここ何年も改修工事の設計監理ばかりで建築確認を得るような仕事は無かったので(公民館の増築の確認はしましたが)、久しぶり。

まるで浦島太郎状態です。しかも適判行きの物件ときたら、そりゃもう審査用図面の枚数たるやうんざりするほど。

書けども書けどもお終いが見えず、確認申請用の図面にかかりっきりでは他の図面も進まないため、協力してくれる事務所にヘルプを出しました。その事務所がパワーが有ったため大いに助かり、私はひたすら確認用の図面にどっぷりとハマることが出来ました。

それにしても煩雑なこと。
それもこれもかの姉歯事件以来のことで、建築基準法が毎年変わるような羽目になったのもそれがきっかけ。

かなりのボリュームを書く方も大変な労力ですが、ひとが書いたものをミス無くチェックする方も大変。審査期間が大幅に伸びるのもやむをえないでしょうね。

確認申請をするたびに思うことは、審査する立場の人を見て、あー、俺にはとても出来ない仕事だと。

以前も書いたように他人が書いた図面を、隅から隅まで法規に照らして違反がないかどうかを見る細かい性格は持ち合わせていない。良い建築を作りたいという気持ちは設計事務所を立ち上げた時から現在まで持ち続けているのは当たり前として、良い建築と法規に合致しているかどうかという問題は別問題。

もちろん違法建築は論外としての前提での話。

そうなると良い建築とは何かという命題に突き当たるのも当然ながら、一般論での良い建築という捉え方と我々設計業界での良い建築、施工サイドでの良い建築とそれぞれがそれぞれの立場で考えた物があります。

ここで書くと今日の仕事ができなくなるのでここまでにしますが、良い建築を目指すのは誰しも同じということだけは変わりがないはず。

では建築の確認審査の窓口にとっての良い建築とは何か。
そう、それはひたすら合法であること。違法性が無いことに尽きることでしょう。
そこには建築観、フィロソフィー、アーティスティックな造形は不要です。

生涯にかなりの数の建築を設計してきた村野藤吾が、亡くなる数年前に、このごろやっと建築が分かるようになってきたとのコメントが有りました。

村野さんと比ぶべくもない私は、いつ建築が分るのか。

・・・・

2013/03/21 (Thu) 11:07
建築ができること

日本は災害大国であることはすべての人が認めることでしょう。
地震、津波、台風、大雨などで古来からかなりの日本人が命を失ってきたことだろうと思います。

吉村昭著「三陸海岸大津波」を読むと、情報が整っていない時代では災害は目の前に来て初めてわかるという悲惨な状況が読み取れます。

そして、その災害から生き残った人の心のなかに残る傷。家族の中で、あるいは友人のなかで自分だけが生き残ってしまったという負い目を感じながら、日々を生きていかざるをえない心象は胸につまります。

そんな人達を励ますために様々な取り組みがされています。スポーツやボランティアや、そして歌など。
特に歌は落ち込みがちな心を癒し励ます効果があるのは自らを振り返ってみても明らか。
スポーツでの試合の前に緊張感を和らげ気持ちを高揚させるのも歌のもつ力でしょう。

我々建築の世界はどうか。

歌やスポーツなど、人々の心のなかに響くものを我々の業界は取り組んできたのでしょうか。

こんどの東北大震災の際、建築家として何が出来るかを現地に入り込み、悩みながら、被災者が集い憩いが持てて被災者が孤立しないような建築を伊東豊雄さんが作りました。

「みんなの家」という名前の木造平屋建ての集会場

伊東さんの今までの作風からみれば何の変哲も無さそうに見える建築ですが、その建築が被災者にとって喜びを与えるものになったことをテレビの特番で見た時、あらためて建築の持つ力を学ばさせてもらいました。

伊藤さん自身が建築を改めて見直す事になったと近著に謙虚に述べられていますが、彼ほどのメジャー建築家でさえも普通の建築が人々を励ますことが出来るという事実に学んでいます。

建築は設計者の思想の表現であるのは否めませんが、唯それだけでは設計者の自己満足。雑誌に載せ名を上げるための手段としてのものでしか無い。使い勝手も考慮しない、ただただマスコミ受けするデザインにばかり没頭している設計業界に、一般大衆の支持は到底望むべくもないでしょう。

建築はどこまで人々の心のなかに入ることが出来るのか、記憶に残ることが出来るのか。

私が追求しているテーマです。

2013/03/17 (Sun) 08:08
建築現場のクロスの読み方

建築の仕上げ材でビニールクロスというものがあります。

ビニールに様々な模様をつけて壁や天井の仕上げ材として使われる製品です。

私は住宅の場合、石油から出来た製品は床の防水性を保つためにやむを得ず使う床材以外は使わないので、事務所内にもカタログ関係も一切おいていません。

確かに設計段階で仕上げ材考えるとき、まだこれといったものがない場合、ビニールクロス張りと書いておけばとりあえずは見積もできるので至極簡単便利ではあります。

そのビニールクロス。現場で監督も習慣的にクロスと呼ぶことが多い。

もうん十何年も前の話で古くて恐縮ですが、私が独立間もない頃、住宅のリノベーションをした際、壁の仕上げをクロス張りにしていました。当初からビニール系は使わない方針でしたが、布貼りなら無問題。布なら湿気を吸収してくれるし。

と、現場が遅れ気味になり、内装と建具、家具工事が重なる状態になりました。
早くクロスを貼らないといけないので現場監督早く現場に材料を入れるように指示した後、現場に入ったので製品の確認をしてくれとの連絡があり確認に行ったところ、どこを見てもクロスがない。散々探した挙句やはり来ていないことを確認して監督に電話。

当時は今のように携帯電話が無い時代でしたので、公衆電話からです。
なんだか思い出話しもセピア色ですね~

監督曰く、「現場に有るでしょう?」

「無いから電話してるんですよ。」

「玄関横に丸めてあるのがクロスですよ。」

・・確かに玄関にありました。丸めてあったビニールクロスが。

「あれ、クロスじゃないじゃん。ビニールクロスじゃん。図面で指示しているのは布のクロスだよ。」

「え!クロスってあれじゃないんですか。」

とまあ、これがしょっぱなでした。クロスとビニールクロスとが混同して使われているってことです。

今、公民館改修の現場でも監督はビニールクロスのことをクロスと呼びます。
そのたびに、いや違う、ビニールクロスと正確に言いなさい。と注意します。
クロスはあくまでも布で出来ているものを指す。ビニールクロスをクロスというのに慣れていると、発注者に誤解を受けるよと。

ビニールクロスがクロスなら、布のクロスはなんというのかいな!
正確に呼ばないと誤解を受けるもとになります。

そうそう、ここ福岡も地名ですが変な読み方があります。

「原」を普通は「はら」と読みますが、こっちでは「はる」です。
沖縄でも山原という地名は「やんばる」と読むのと同様ですが、長崎に在住時には原は「はら」としか読まなかったはず。だから「原田」はあたりまえに「はらだ」ですが福岡では「はるだ」です。

いまだに慣れません。

「原」が「はる」なら「春」はどうすりゃいいんじゃーっ!
何時まで経っても春が来ないのは、そのせいじゃー!

とツッコミを入れてみましたが・・・









2013/03/14 (Thu) 16:40
猫様のために

超小規模リノベーションはとっくに終わったのですが、若干の手直しをするのに、今月は取り掛かれない連絡が来ました。

確かに世間は年度末でどちらも多忙。
別に急いで直さんちゃよかよ、とこちらも同じ世界の住民。おまけに誰に迷惑を掛けているわけでもなし・・・

と、ここまで書いて気が付きました。

そうそう家の二匹のにゃんこ共が、中空ポリカで新しく作った壁につけた出入り口を怖がってなかなか慣れない様子。
そこから入らないとトイレに行けない事になったので、彼女らには大迷惑を被っていることになります。

いままでは洗面所に建具がなくオープンな洗面台の下にトイレを置いていたので、何もバリアーもなくフリーパス状態でした。

それが突然、頭で押さないと開かないポリカの扉が。

この出入りの製品。最初は磁石がついていて、どちらに開いても磁石でピタッと止まる仕組みになっていました。それそれでなかなかのものでしたが、磁石がアルため開くのにちょっと力がいることになります。

ただでさえ何かわけの分からない物が取り付いているだけじゃなく、猫どもがちょっと手で押しただけじゃ開かない硬さのよう。頭で押して開けるんだということに気が付かず、ひたすら何か怖がるばかり。

やむを得ず磁石を取っ払って軽く開くようにしてもダメ。

目の前で押してみせてもダメ。んなら頭を突っ込んで見せようと思いはしたものの、何が悲しゅうて猫の真似をシなきゃいけないか、さすがにそれは踏みとどまりました。

次なる手は製品に付いているポリカを開いたままにセロテープで固定して、カットしたビニールのフルムをつけてみました。

この忙しい時に手のかかること。
本当ならお前たちの手を借りたいくらいなんだぞとぼやきながら取り付けても、奴らは知らんぷり。

さてさて今度はどうなんでしょうか。出入りしてくれるんでしょうか。
猫様のために、ダメなら次の手を考えなくっちゃ。

というわけで、手直しが終わってからこのブログに乗せます。
乞うご期待
(何度も言うけど、期待している人、居るわけねーじゃん。と陰の声・・・・・(-_-;)))

2013/03/09 (Sat) 08:48
ピンホールをなめたらあかんぜよ

外壁の足場解体前の塗装検査を行いました。

今回使用した塗料は、内部に断熱材や外断熱などコスト的に出来ない建物でしたが、それでも省エネ効果の目的で遮熱塗料を使用しました。

この遮熱塗料、世に出てから数年経過しているし以前も屋根の塗装に使用したことはありますが、外壁全部をこの塗料で塗ったのは今回が初めて。

データー的には確かに遮熱効果はありそうですが、実感としてどうなのかイマイチ分かりません。なおかつその効果があったとして、それが塗料の劣化に伴いどれほど持続できるものなのかもメーカーの宣伝文句を丸々信じこむほどウブではなくなった我が身にすれば、使用するのも恐る恐るといったところ。

他に断熱の方法が取れない場合の消去法で残った手法という位置づけでしか無いのが実感。

ちょいと前、世界的著名建築家になった某女流建築家が設計して大々的に雑誌に載った、内外壁を鉄板むき出しで作った住宅の外壁に、高価な遮熱塗料が使われていました。

それを見た時、いくら遮熱塗料があるからとはいえ鉄板むき出しの住宅を設計する感覚に驚きましたし、その提案を受け入れた建築主に対して感心するやらあきれるやら何やらで。住んでみての経過報告が知りたいなぁと。

まともな感覚の設計者ならこんな設計提案など出来ないなぁと、気弱なおっさんは思ったものでした(だから何時まで経っても無名なんでしょうが・・・(-_-;))。

やはり案の定、この住宅の住民は二年と住めなかったらしいという情報をネットで見ました。

そんな欠陥住宅を平気で提案し世界的に著名になった人は、こんなケースでもアートなんだからという感覚で平気なんでしょうか。人の金でとても住めない実験住宅を創りだして、それでもメディアはアーティスティックな建築だからとしてこぞって本に載せる感覚がこれまた理解できない。

こんなメディアのスタンスは、ウブな設計者に、建築は奇抜であればいい、目立てばいいという間違った情報を与えかねない。とまあ、我が国のファッション的(or ファッショ的)建築雑誌の批判はともかくとして。

コンな例もありで遮熱塗料の効果は半信半疑です。

兎にも角にも外壁塗装が終った連絡を受け足場に乗ってじっくりとチェックすると、有るわ有るわ、ピンホールがアチコチに。

専門家は周知のことなので、ヨタ話満載のこのブログを読まれている素人の方にお知らせすると、ピンホールとは塗料が針先程度の大きさの穴のことを指します。

それがあるとどういうことになるかというと、針先の穴程度と入っても雨や結露などにより水は入り込みます。その入り込んだ水は少しずつ塗膜の裏に染みこみ滞留します。

そのまま蒸発してくれれば問題ないのですが、問題は冬場です。
塗膜の裏にとどまった水が寒気で氷になると体積が膨張します。膨張するとそこの塗膜が剥がされます。剥がされることでその部分の隙間が広がり、そこにまた新に前より増えた水が入り込み冬場にはまた氷になって膨張し塗膜が剥がされます。

その繰り返しにより、最後にはピンホールで入った部分の塗膜が剥がされてしまうという現象になるわけです。

塗膜は建物の美観とコンクリートを雨水や結露水などの水から守るという役目を持っていますが、塗膜が剥がされてしまうと、建物の美観も損なわれコンクリートが水に接することにより強度の劣化も懸念されます。

その意味でもピンホールを「なめたらあかんぜよ」と、夏目雅子風につぶやきましょう。

ピンホールが大量に出る原因は、施工方法によるもののよう。

街中での外壁塗装は以前のように吹付けガンによる吹き付けが、塗料の飛散などによるクレームが多々生じるため困難になり、ローラーで塗るのが主流になっていますが、問題はそのローラーを回転させる際に壁についた塗料がローラーの毛を引っ張ることのようです。

粘性が高い塗料ほどピンホールが出来やすくなりますが、ピンホールを避けるために粘性を落とすというのは本末転倒。塗料の強度は塗膜の厚さに正比例します。

この出来てしまったピンホールの手直しは、ひたすら刷毛で上から塗り重ねるしかなさそうです。
しかし上から新たな膜を作っても、瞬間的に中に閉じ込められた空気は内部気圧が上昇し、その気圧が他に逃げ場がないために新に塗られたまだ固まっていない塗膜を破って逃げます。

要するに上から塗る場合は、その空気が圧で弾けないくらいの塗膜の強さと厚みが必要になります。

言うのは簡単ですが実行するのはなかなか困難だということはこれだけでもお分かりいただけるでしょうか。

強固なダムが決壊するのは針の穴からといの例えもありますが、ピンホールも同様に、建物の保存に大きな影響を当たるのは間違いのないところ。

しかし、ピンホールを絶滅するのはなかなか困難です。

既得権益を守ることに関して悪知恵が働き失敗しても責任を取らずに済む体制を作り上げた、某帝国大学卒業の性悪官僚どもを我が国から駆逐するのが困難なのと同様だと思えばわかりやすいでしょうね。

| ホーム |

 BLOG TOP