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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2010/06/16 (Wed) 14:55
タイル貼りの建物の問題点

将来的に建物の外壁にタイルを張ることは無くなる恐れが出てきました。

外壁のタイル張りは、建物の景観や保存の面で効果があるので積極的に使われてきましたが、コンクリートにタイルを貼り付ける方法にはいまだに確実なものが無いために、経年によるタイルが落下してしまう事故が昔からありました。コンクリートと同時打ち込みの方法もありますが、これとても落下の事故が生じています。
しかし、初期投資金額は大きくなりますが塗装と比べるとメンテナンス費用はほとんどかからないので、マンションなどを販売するデベロッパーなどが販売するマンションの高級感を演出するためや、高級住宅などに使われ続けています。

しかし、特殊建築物定期報告が改訂され、タイル貼りの外壁の場合は剥離検査が要求されるようになりました。
この剥離検査とは見た目では確認出来ませんし赤外線調査でも確実性に乏しいとなると、必然的に打診検査をすることになりますが、その打診検査をするためにはタイルが張られている部分全面に足場を組んで行わざるを得なくなります。それは、ほぼ大規模改修並みの規模になり、必然的にコストも過大なものになってきます。

しかし、定期報告の調査にはこのような検査を要求されていますので、委託された者(一級建築士もしくは定期報告講習会の受講者)が、依頼者の負担が軽くなるようにその足場を組んで打診検査をするということを省いて報告書を提出した建物で、もしタイルが落下して人に被害が出た場合、その建物の持ち主が管理不足と言うことを追及されて、持ち主に対する損害賠償や刑事処分などの追求が厳しくなるとともに、検査した者には虚偽の報告書を提出したことで行政処分が科せられることになります。

そういうことから、定期報告義務のあるタイル貼り建物が、定期検査のたびにこのような大掛かりな足場を組む必要が出てくることが分かっている以上は、タイル貼りの仕上げを止める方向に向かうのは必然でしょう。

タイルの落下による人身事故を避けようと言う狙いは分かりますが、打診検査をするためにはどんなことが必要になるのか、実務を知らない国土交通省の官僚どもには全く知恵がまわらなかったようです。
剥離検査をしなさい、と要求しておけば、後は関係者がどうにか対応するのだろうと。

その検査をするためにはどのような方法をとる必要があるのか、そしてその方法を行うためにはどうする必要があるのか、までを頭のいい人なら考えが及ぶはずでしょう。

頭の悪い官僚による不況に陥らせた建設業界に、また新たな問題が生じています。

ここにも官僚の不作為が見られます。

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