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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2009/02/25 (Wed) 14:42
木造の基礎

木造建築は前回の法改正で、それまで最高高さや軒高、延面積の規制があり、それ以外は木造では作れないという条件を緩和して、大規模な建築も木造で造られるようになりました。
もちろん様々な条件が付けられていますが、木造で建てられる建築の範囲が広がり、3階建ての共同住宅(木3共「もくさんきょう」)でも木造で造ることが可能になっています。

学校も木造で作っているケースが増えてきましたね。

今回、私も小学校の校舎の増築を設計監理しましたが、設計打ち合わせのスタート時に木造校舎の提案をしましたが、あっさりと却下でした。少しは検討して欲しかったものだと思いますが、文部科学省からの補助金で建てるからにはその基準を満たさなければいけないということなので、市の方針として木造校舎を造ることはまったく考えていないし基準どおりの校舎にしなければならないというお達しでしたので、じつにまあ、旧態依然とした学校校舎の標準設計どおりのものになりました。

それはさておき、大規模木造建築に関わる人はごくごく少数派と思われますので、ここでは木造住宅に限って話を進めましょう。

木造住宅の場合、一般的に基礎は鉄筋コンクリートで造られていると思います。
平屋の東屋(あずまや)程度の規模であれば無筋コンクリートでも可能でしょうが。

基礎の形式としては、一般的に布基礎、ベタ基礎の2通りがほとんどです。
地盤調査によって地盤の強度が弱く沈下の恐れがある場合は、土壌改良や杭基礎などの方法を選択することになりますが、それは地盤調査の結果をみて判断します。

地盤調査は一般的にスエーデン式サウンディング試験と表面波(レイリー波)探査法の2方式があります。
試験結果の考察は調査担当者にゆだねられていますので、そのデーターと考察をどう読み込むかは結局のところ設計者の判断によるようです。
調査機関の所見は必ず添付されていますが、自分たちの責任が問われないようにするためか必ずといって良いほど過剰なくらいに慎重な見解が書かれています。

その通りにすれば確かに問題も生じるリスクはかなり小さく押えられるでしょうが、必要以上のコストもかかります。調査結果を見ての構造事務所の見解とはかなりずれがあります。

地盤調査の検査を見てベタ基礎にするか布基礎にするかの判断をするわけですが、現在の流れとしては布基礎でも大丈夫と思われる場所でもベタ基礎にするケースが多くなってきています。

理由としては布基礎に比べるとベタ基礎のほうが鉄筋量とコンクリート量は増えるにしても型枠の加工手間が減らせるという施工上の理由があるようです。

ここで木造の血耐力(kN/㎡)基礎の判断基準となる数値(建築基準法施行令題38条)

   地耐力<20kN/㎡ 基礎杭
20≦地耐力<30     基礎杭、ベタ基礎
30≦地耐力        基礎杭、ベタ基礎、布基礎

基礎杭は最弱の地耐力の時に採用しますが、それ以外はコスト面からほとんど採用しないのが現実的です。

布基礎の場合、断面が⊥字型になっていますが、この⊥型の横線部分(底盤)の幅も地耐力で決められています。

             平屋   2階建て    その他
30≦地耐力<50  30mm   45mm.     60mm.
50≦地耐力<70  24      36       45
70≦地帯力     18      24       30

このように法的に決められた数値以上を採用するように心がけましょう。なぜなら、建築基準法で決められている数値はあくまでも最低限、守らねばならないレベルですから。


ン~、今回はやたらと硬かったなぁ。読みづらくてスミマセンm(__)m


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2009/02/23 (Mon) 10:39
東京タワーとノアビル

先週の土曜日に、甥の結婚式に出るために十数年ぶりに東京に妻と一緒に行きました。

会場はモノレール浜松町で下車して歩くなりタクシーなり使って行ける場所でしたが、東京タワーも近くにあるので、せっかくだから田舎者丸出しで東京タワーに登っぺと。

東京に12年間居た頃は東京タワーをJRの窓越しで見ながらも一度も行ったことはなかったので、こんなときでもなきゃ二度と行かないだろうしと妻も行きたがっていたので会場に行く前に東京タワーに向かいました。

トウキョウタワー

東京は雲ひとつ無い潔い晴れ方で、こんなところもやっぱり福岡とは違うなーと、東京に居た頃は特にそんなことも思わなかったのにいちいち感動。

はは、すっかりおのぼりさんです。

東京タワーでは上の展望台まで行きたかったのですが、結婚式が始まるまで時間が残されていなかったので下の展望台でお仕舞い。しかも一周もしないで降りざるを得ず、滞在時間はわずか5分程度。

しかし展望台からは成金シンボルタワーで建築的にはまったく興味の持てない六本木ヒルズや鈴木エドワード設計の商業ビルも臨めたのでまあヨシとしました。

タワーを降りて会場のホテルまで歩いて行くつもりで妻を小脇に抱えながら大またで歩いてとある交差点で信号待ちしていたとき、妻が、あれ何?と私の後ろを指差したので、えっ、ゴジラでも来たかと振り向いたところ、ななななぁ~んんとぉ、白井晟一設計のノアビルがどどーんと目に飛び込みました。

新築時に比べると、基壇部分のレンガが排気ガスの影響などで薄汚れてしまっていましたが、その存在感は汚れや周囲の喧騒など物ともしないほどに毅然と空に向かって静かにたたずんでいました。

ノアビル

その感動たるや、思わず鳥肌が立ち、妻に「オレ、よそ見しながら歩くからまっすぐ誘導してくれ」と伝えて、ひたすらその建物が見えなくなるまで目に焼き付けました。

東京に居た頃にノアビルを見に来たことがありましたが、その頃は土地勘も無かったので、こうやってこんなところでお目にかかれるなんて私はなんて幸せ者なのだと感涙に咽びました。嘘ですが。

そのノアビルの感動を引きずりながら会場にあえぎながらやっとこさとこ到着。親族の中では最も遅い到着で、皆やきもきしていたそうな。
意外に距離があったので肌寒い日だったのにもかかわらず若干汗ばんじまいました。

結婚式はキリストさんの方式。

賛美歌なんて横に居る妻はクリスチャンの学校を出ているのでさすがに歌えていましたが、私は歌ったことが無いので口パクで対応。

ま、中国もオリンピックでやったようですのでヨカでしょう。

しかしシューベルトのアベマリアが流れたときには、メロディーの美しさとあの甥っ子がねーという感慨も合わさって思わず目頭が熱くなりかけましたが、横を見たら妻もなんとなく目も周りが赤く涙ぐんでいました。

甥の結婚式でこうなんだからわが娘の時にはどうなることやらと少々心配。

その後の披露宴は出席者は親類、友人だけのこじんまりとした、ほんとうに祝ってくれる人だけが集まって非常に気持ちのいい披露宴でした。

開始早々に親族代表としての挨拶でしたが、マイクの前に立って頭を下げて顔を上げたとたん、それまで練習した文句は綺麗さっぱりどこかに吹っ飛んでしまい、予定に無かった台詞が口から出てしまいました。

もう後は思いついたまま、脈絡も考える余裕もなく、ふんだんもっさりした口調の私にしてみれば恐ろしいほどの早口でしゃべっていました。

どこかで笑いを取ろうと頭の中では思いつつも、まったく余裕も無く、とにかく早く終わらせようという思うばかりでしたが、唐突に最後のほうの文章を思い出して何とか締めくくりました。

妻も予定外の文句で始めるものだからひやひやしながら聞いていたそうな。結局妻の採点は63点ということで、なんとかかろうじて合格です。

でも、なんで3点が付くのかいまだに不明???

会場のBGMとしてピアノの生演奏がありリクエストも可能とのことでしたのでパッヘルベルのカノンをリクエスト。カノンを聞きながら気持ちのいい酒がスコスコ入りました。

ノアビルも見れたし東京タワーにも行けたしうまい酒も飲めたし、早朝に出発して20時過ぎに帰宅という強行軍でしたが、程よい足の疲れとまだ残っている酒(風邪薬とも近頃では言うようですが)の酔いの心地よさでほんとうに充実した一日でした。



2009/02/19 (Thu) 16:58
自己責任

酔っ払って記者会見した政治屋が、ほんとうは風邪薬を飲みすぎたので酔っていたわけじゃないと弁明し、カメラの前でいかにも風邪気味だといわんばかりに鼻をすすっている画像が出ていましたが、是もやはり見苦しいといわざるを得ませんね。

今回に限らずこの政治屋さんは酔っ払って答弁もロレツが廻らないわ言い間違えするわの前例があるようで、税金をもらっていながらこのように自己管理も出来ない人物はとても政治家と呼べるような輩ではない。政治屋レベルだということが露呈してしまったようです。

それこそガチガチの愛国的保守系の人物の好きな言葉をこの政治屋に送りましょう。

自己責任だ。

イラクで民衆の手助けをしていた日本人がつかまったとき、ここぞとばかりにこの台詞を投げかけた広島選挙区の元民放出身の極右自民党議員をはじめとして、自国民を心配することよりもこのように何の思いやりも無い突き放したような台詞を平気でノタマッタ連中のことは忘れない。

この酔っ払い政治屋を重用してきた歴代の首相も見る目が無かったけれど、気の毒なのは選挙区の人たち。この政治屋と同じレベルに見られてしまいますね。

ま、私の居るこの福岡も似たような人物が自民党の大物として議員をしているようですが、残念ながら私の居住地とは選挙区が違います。

あ、そうそう、麻生も忘れちゃいけません。麻生も福岡出身でした。
この人も、あそこまで頭が悪いとは本人も思わなかったでしょうね。海の向こうの帝国主義国家で史上最低大統領といわれた人物と同様、頭が悪かったことがばれちまいました。

それにしても自民党の議員のレベルがひどすぎる。
それに金魚の糞みたいにくっついているカルト教政党も創価学会だらけで気持ち悪い。

ほとほと政治は3流以下ですね。

経済もTOYOTAやCANONの派遣社員や社員に対する仕打ちを見ていると、とてもとても1流だなどといえたものじゃないですね。

とんでもない国になってしまいました。

これも引退すると表明しながらまたぞろしゃしゃり出てきた小泉の悪政以来のようです。
小泉とその飼い犬だった竹中平蔵がしでかした悪政の後遺症でしょうね。

やれやれ、ここまで景気対策も何も出来ない無能な政治が続くと、それこそ自己責任で生きていかないといけませんね。政治も経済も期待できませんからね。

今度の衆議院議員選挙では、何かを代えられるようにしたいものです。
民主党でも大きな期待は出来ないでしょうが、今のままでは自民党と池田支配党の2つの政党と国民をなめきった官僚どもによってこの国はどんどん没落していくような気がします。

そのことを意識しながら、自己責任で投票しましょう。












2009/02/17 (Tue) 09:54
工事の終わりに向かって

小学校の工事もほとんど終わり、先週は役所と消防の検査が連続してありました。

確認審査課の検査時には、検査官が現場のプレファブ事務所で書類審査からスタート。
検査官以外には市の担当者、その係長、またその課長、私、設備設計事務所所長、現場所長、現場サブ、電気工事関係社、設備工事関係者など総勢11名ほどが書類審査が終わるまで黙々と椅子に座っていました。

担当官の正面には私が座りましたが、当日は春の嵐のような強風が吹きすさび、時折プレファブ事務所もぶるっと震えるほど。
風の音、風が鋼板製の仮囲いにぶつかる音などにあふれていましたが、室内は審査官が書類をめくる音だけが響いていました。

慣れない人は結構緊張するシーンでしょうが、工事監理に関して自信があるので時折投げかけられる質問にも落ち着いて即答です。あまり外の音が激しいので、隣に座っている現場の所長に、まさか風で飛ばされないよね、と軽口をたたいて全員の緊張感をほぐしましたが、審査官だけはニコリともせず。

あちゃー、スベったー。

書類審査は30分程度で終了し、その後に現場での検査という段取りでした。

その建築の審査終了後に消防による検査に立会い。

消防の検査時には雨風も強くなり、救助袋の確認時には袋が雨に濡れて、新品なのにすっかり汚れてしまいました。んー、仕方ないか・・・

こうやって工事終了の検査も終わると、後は最終的な市の受け取り検査が控えているだけです。

まあ、この検査も細かい塗料の欠損とかいうレベルの指摘ですのでそれほど大きな問題になることはまずありません。

こうやっておおよそ17ヶ月程度かかった工事も急速に終息に向かい、現場事務所に行っても以前みたいな爆発的なエネルギーも消えうせて、施工会社の担当者が竣工図の作成や書類作成のために机にひたすら向かっているという状況です。

もう1つの住宅も、今月末に私と依頼者の検査をして、来月前半には引渡しです。

大切に手元で育くんできたものを手放すことは、娘を嫁に出す父親の心境と同じなのでしょうか。まだ経験ないですが。

嬉しくもあり寂しくもありです。



2009/02/09 (Mon) 14:12
監理業務

今、年度内の完成引渡しに向かって走っている現場が2つありますが、片方の小学校校舎増築工事はほとんど工事が終了になり、明日、設計事務所(私のことですね)の完了検査を昼から行います。

現場が活況を呈しているときは、監理者もテンションが高まりナーバスになっている時もありますが、完成に近づいてくると図面どおりかどうかのチェックは言わずもがなですが、天井高さや壁の仕上がり度合いなど細かい項目が増えてきます。

意匠事務所としてはこの辺りを注意深くする必要性があるでしょうが、建物の強度に大きな影響がある工事期間のときよりは精神的な緊張感が治まってきていることは自分でも分かります。
なぜなら仕上げ工事に関しては、手直しがあってもその是正は完成後でも時間さえあれば可能ですが、構造強度に関わるものには、その部分の工事途中であれば是正可能であっても終わってからの是正は不可能になることが多いので、非常に神経を使います。

毎回図面と照らし合わせながらチェックするわけですが、建築は100%図面とおりになることはまずありえない話です。100%図面どおりになると思って、確認申請と少しでも違ったら確認の取り直しをさせるという馬鹿げた法律に改悪した国土交通省の官僚がいかに建築を知らないかよく理解できますが、それはさておき、図面どおりにならない内容をどう対処するかが毎度のことです。

毎度同じケースであればいいものを、そうは行かないところが面白いというか難しいところです。その対処の仕方で監理者の力が読まれてしまいますので、気が抜けません。

設計者って設計だけしていれば良いってことはなくて、設計した内容が現場でうまく反映されていくかという監理業務にも神経を使わないといけないんです。それだけに、設計施工というシステムは、監理業務っていったい適切に行われているのかしらと疑問に思う次第ですね。

やり直しすべきところが見つかっても、設計者も監理者も施工者も総て同じ会社の人ですので会社に損失を与えることになるわけですので、そう考えると、やり直しはしていないんじゃないでしょうか。

結局知らぬは建主だけってことになるのじゃないでしょうかね。

2009/02/03 (Tue) 08:43
今朝来た新聞の片隅に書いてある

今朝の新聞に、国産杉を不燃材として開発した製品が国の認定を受けたことで、建築基準法上の準防火地域や法22条指定地域内で、延焼の恐れのあるライン以内で外壁材として木材の使用が可能になったとの記事が載っていました。

従来は木を外壁に使いたい場合は、延焼ラインから外れた場所か下地を耐火構造か防火構造で作って表面に化粧材として木を使う方法を取って来ましたが、前者の方法では立面的に違和感を持つことになりますし後者の場合ではよほど予算があるか依頼者の理解があるか、はたまた設計者が口八丁手八丁で依頼者を丸め込むかの方法でしか実現できませんでしたが、木材が不燃材料としての認定が得られればそんなことはまったく気にしないでデザインできますね。

でも、ちょっとまてよ。本来燃えるはずの木が燃えないということは何らかの薬剤処理をしてるんじゃあんめーかと疑いの目をして記事を読み進めると、やっぱりありました。そこには「木材に特殊な薬剤を注入するなどして、・・・」と書いてあります。

今までも木のもつ欠点を改善した建材はありました。
「燃えん、腐らん、蟻付かん」というキャッチフレーズでTVCMも流れていましたが、これもすべて薬剤処理材なので純粋な木材というわけではないのですね。したがって、木の香りはかすかにあるものの果たしてこれが木といえるのかしらと疑問に思ったことがありましたが、これと同じです。

現物がどんな感じなのか実際に見てみないと判断しかねますが、木のテクスチャーが生かされていて施主の理解があれば採用してみたいような気もします。

私に依頼が来る住宅は圧倒的に木造が多いのですが、内部も私の設計スタンスとして真壁工法の漆喰や珪藻土などの塗り壁が多いものですから、印象としては和風の印象をもたれます。本人は**風というのは意識していなくて、住宅内部の生活空間は健康的にしつらえたいとの考えで設計しているつもりですが、この国の気候風土を考えるとどうしても昔ながらの真壁+漆喰壁という線になってしまうのが事実です。

予算面から外壁を塗り壁に出来ないことも多く、必然的に不燃材認定品である窯業系のサイディングを採用せざるを得ないことも多々生じます。

他に何か出来ないものかと毎回模索しますが、サイディング以外のパネル系ではディテール処理で加工手間がかかってしまうことも多く、そのことは必然的にコストアップにつながりますので、どうしても窯業系サイディングを採用するというケースになります。

そこでこのように木材で外壁が処理できるようになれば、たとえ薬剤処理されたものであっても選択の幅は広がりそうだと期待できそうですが、薬剤処理している手間もかかっていますし開発費用だって単価に乗せられれることでしょうね。だからコスト的には結構な金額になるのじゃないかなと予想します。

で、やっぱり窯業系のサイディングしか使えないってことになるのかな・・・

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