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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2009/01/30 (Fri) 10:41
東京さ行ぐだ

来月の下旬に東京の甥っ子が結婚することになり、ン十年ぶりに東京に行きます。
会場を調べると港区ということもあり、それなら東京在住時代には行った事のない東京タワーに行くべと妻と気楽な会話を交わしていたところ、長兄からの連絡で親族代表で挨拶をしろと。

俺は末っ子だけん次兄を差し置いてンなでしゃばったことは出来ん、と、一見もっともらしい理屈をつけて次兄にその役を押し付けたので一安心。やれやれ久しぶりの東京だけん、うまいもんでも食って帰るべさと地図を眺めました。

ところが、親族挨拶の役を押し付けた次兄が、結婚式当日の近くに今勉強している国家試験があり、なんとしても通りたいので勉強のために出席できないとの連絡が来て、これがまあ一騒動。

事情が事情ならばやむを得まいと、こちらにお鉢が廻ってきてしまいました。

あわてて早速インターネットで披露宴での親族の挨拶文などをダウンロードしましたが、まあ、親族の挨拶なんて宴たけなわなら誰も聞いちゃいないし、簡単に終わらせちまおうと、ここでまた気楽な性格が顔を出して、鼻歌混じりに挨拶文などを眺め、ん~、こりゃ長いから端折ろうとか気ままにやってたところが、長兄からのメールで、披露宴開始早々、いの一番に挨拶することになっとるのでよろしくと。

目が点になるとはこのこと。
な、なぬぃー!!!んなこた聞いとらん!と言ったって仕方がない。

とたんにいまから緊張し始めました。
ただでさえ滑舌の悪い私が、緊張したらどんなことになるのか、・・・あー考えたくもない。
妻は、呼ばれて前に出るとき壊れたロボットみたいに右足と右手をギコギコさせながら同時に出さないでねと、これまたひとごとなのでニヤニヤしながらアドバイス。  

きっと、そうしそう・・・・

ま、しかし、なんですね、最初があまりうまくなかったら後の人が気楽に出来ますよね、などと自分で慰めています。誰も言ってくれないので。

気楽に東京タワーに行くべと思った東京行きが、とたんに東京タワーの上空に黒い雲がかかってきました。

やれやれ、まいったな・・・


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2009/01/23 (Fri) 10:20
台所

私は住宅の設計が好きな関係上、依頼はそれほど多くはありませんが、それでも独立してから実現したのとしなかったのとをあわせるとまあまあの数になります。

設計はご承知のように基本プランから始まるわけですが、いつも悩むことは台所のシンクと作業台とコンロの関連。

他にも悩むことは多々ありますが、とにかく台所は昔は奥さんの縄張り。最近はその傾向は薄らいでいますが、打ち合わせ段階で台所に関して細かい要望を出されるのはやはり奥さんのほうが主導権を握っているケースがまだまだ多い。

いわば台所は住宅において唯一の作業場的な場所でもあるわけで、そうなるといかに使いよく作るかに神経を使いますが、いやいやそれだけじゃあらへんで。台所で調理しているとき(後片付けは最近は食器洗浄機が多くなってきていますのでそれほどでもないようです)に家族とのコミュニケーションをとれてしかもかっこよくという欲張りな要求がてんこ盛りのエリアでもあるわけですね。

法的には台所が1階にある場合は内装制限がかかってきますが、これもIHヒーターを使えばクリアできます。しかしIHヒーターは電磁波の問題がクリアされていませんがその辺の話は今回は割愛して。

内装制限とは、壁、天井を準不燃材以上で仕上げなさい。他の部屋との区画は天井から500以上の準不燃材以上で出来た垂れ壁を付けなさい。ということに合わせて、コンロからフードの下端゙までのアキを1m以下にしなさいという規定もあります。

こういった法規制をクリアしながらかっこよくて作業しやすくて家族が和気あいあいできる台所の設計をするわけです。

そこで頭を悩ませるのが冒頭に書いたシンクとの関連。

台所を使う人がそれまで使っていた方式に合わせたほうが最も簡単でしょうが、そうもいかないケースもありますので、この問題は慎重に聞き取りをしながら決めていかないと後で大変なことになります。要は慣れの問題だと片付けられればいいのですが、使う人にとってはそうも行かないようです。

調理の仕方、食材をどうやって洗っているのか、右手に何を持っているのか、そもそも右利きだと決め付けていないか、料理の種類は何が多いか、台所でちょいと一杯やりながらなのか、などなど。

このように聞き取り内容は本当に多いんです。
で、全て答えてもらえるかというとこれがそうでもないことも多い。なぜなら無意識でしていることが影響しています。

この無意識でしていることが最も重要なんですね。ここが使いづらいかどうかの分岐点になるわけですから。

台所プランの時には料理を作っている妻の動きをじっと見つめて参考にしていますが、目つきの悪い私が見つめるとなんだか睨んでいるように見えるらしくて、妻から料理し難いと文句が出てきます。

目つきの悪いのにはいい加減慣れろよ。
たまには熱い目線で見つめられても良いでしょうに・・・

味気ないなぁ~

2009/01/21 (Wed) 10:54
建物の経験

若い頃、よく聞かされたのは、本当にいい建築を設計するためには、その建築を経験しないといけないと。モノの本によりますと、村野さんの事務所では贅沢というものを体感させるために、所員を毎年アメリカの豪華なホテルに宿泊させるそうです。
豪華なホテルに泊まった経験が皆無ですが、学生時代によく利用したユースホステル(今の若い人、知らんやろね)なら十分体感しましたけどね。

東京で設計事務所勤務時代に、東京と山梨の都県境近くにモーテルを作りたいという依頼が来て、その設計担当者になったものですからせっせと山梨の現地を見に行き、現地の役場に情報集めに行きました。もちろん依頼者ともどもモーテル見学にも行きました。
行ったのはもちろん昼間でしたが、そりゃまあ、昼間からほぼ何処も満室状態。

中を見せてもらわないと見学に行った意味がないので、部屋があくまで待機。

それにしても、昼間っから呆れた、というか、内心、ウラヤマシ。。。。と思ったのも健全な青年です。

モーテルのための様々な装備関係の資料も取り寄せ、いろんな妄想が沸くのを払拭しながら、まずは建物の配置から計画。このときはちょっとした都市計画っぽくて面白かったですね。

配置計画がほぼ固まってからいよいよ各棟のプランに入るわけですが、ここで正直言いますと、その年齢までモーテルなんぞ入ったことなかったんです。いや本当に。車、持っていませんでしたから。

いろいろピンクの怪しい、いや違う、建築的なイメージを沸かせながらプランしていましたが、所長から、
君、モーテルの経験しなきゃダメじゃないか。
と、なかば真剣になかば笑いをこめて注意されました。

彼女もいないのに一人で行けってかい、とそのとき思ったのですが、そこでここぞとばかりにスタッフの女性に、一度、私の勉強のために付き合ってくれません?と冗談気味に、でも本心はあわよくばという気持ちも持ちながらお願いしたところ、次の瞬間目から星がたくさん飛びました。

ま、そりゃそうですわ。ほいほい一緒に行く女性なんて、いるわけないですものね。いたら危ない。

幸いというかなんというか、このモーテルの話は施主が当てにしていた融資が取れずに空中分解しましたが、内心はすごく残念でしたので今でもよく覚えています。

話が脱線気味ですが、ことほどさようにあらゆる建物の経験をするということは少々無理がありますよね。

でも、極力建物を見に行くようには心がけています。絵と違って、建物は近くに来てくれませんものね。

建築は写真では伝わらないことがその空間に身を置くことで分かることがたくさんあります。
いいことも悪いことも写真と違う建築空間を肌身に感じることで、設計者としての感覚が鍛えられていくのでしょう。



2009/01/05 (Mon) 10:06
日本の建築と西欧の建築

このところBS放送で建築関係の番組が放送されていました。
すでに見た部分もありましたが、久しぶりにTVの前にどっかりと座り込んで酒を飲みながら眺めていました。

新年の「世界の名建築100選」のときにも感じたことでしたが、西欧と日本の建築の相違はもとより、権力者が作った建築でも大きな違いを改めて感じられました。

西欧の当時の権力者が作り出した居住のための宮殿は、ベルサイユ宮殿を筆頭にほとんどがこれ見よがしのデコラティブな装飾に埋め尽くされており、やたらと金ぴかでまばゆいばかり。
ここまでやるかというくらいに隙間無く装飾で埋め尽くされる空間はTVの画面でも圧巻ですが、実際に目の当たりにしたらどんな印象を持つことやらと思い知らされます。

まあ、確かにやたらと金がかかっていることはよく理解できます。

翻って日本の権力者の住居といえば一般的に言えば城郭になるのでしょうか。
物の作り方が違うせいもあるのかもしれませんが、あれほどしつこいくらいの装飾は見当たりません。

もちろん狩野一派の御用画家に書かせた豪華な襖や京都の金閣寺などのように金ぴかの建物もありますが、総じてデコラティブな印象は希薄です。
だけど日光東照宮は日本の建築の中では特異なほうでしょうね。これは権力者の居住する建築ではなく家康の霊を慰めるための建築であることが西欧との違いでしょうか。

日本と西欧の建築への考え方の違いを顕著に現している建築は茶室だろうと思います。

茶室に至るまでの石の配置、庭のつくり、入り口のつくりなど、一つ一つを上げていくと、そこには西欧の建築がプラグマチックな形而下的な印象を与えるのに対して、建築を含めた周囲の空間をメタファーとして構成しているところからメタフィジカルな印象を持ちます。

茶室は基本的に4.5帖の広さでしかないにもかかわらず、こめられたコンセプトは空間を超越した無限の広がりを感じさせられます。しかも、茶室においては身分の上下を感じさせないような構成は、千利休の思想は当時は非常にアナーキーでは無かったかとまで思わされます。

久しぶりにいいTV番組を見ました。

前のTVが突然壊れて地デジ対応のTVを購入せざるを得なくなった時は、完全地デジ放送まであと2年もあるのに残念と思ったことでしたが、BS放送でこのような番組が見られるようになって、妻と手に手をとってエガッタエガッタと感涙にむせっています。嘘ですが・・・・



2009/01/02 (Fri) 08:18
世界の名建築

あけましておめでとうございます。

新年の2日目ですが、娘はバイトに、妻はパートに働きに出かけました。
そうなると私も昨日みたいに朝から酒を飲むのも気が引けて、このブログを書いています。

新年のTV番組は相変わらずの馬鹿騒ぎ番組が多くて見る気も起きませんでしたが、NHKのBShiで「世界の名建築100選」という番組があり、前のTVが壊れる前まで新聞のTV欄でこの番組をやっているのを知っていましたが地デジでないと受信できなかったので諦めていた番組でしたが、喜んで終日見ていました。

西欧の石造建築と日本の木と土とで造られた建築の相違も如実に感じられた番組でした。
しかし西洋の建築で権力者の権力を誇示した宮殿には何にも感動するものはありません。確かに建築的にはすごいのかもしれませんが反権力志向の強い私には何も感動を持てませんでしたが、宗教建築や市井の人が何年もかかって作り上げたという建築には感動を覚えました。

そこから伝わってきたことはなんといっても建築に乗り移った人の情念です。

TVの画面でさえ伝わってくるのであれば、現実にその空間に身をおいてみるとすごいエネルギーを受け止めるのじゃないかと予想されます。何百年も経っているような建築においてさえもそういうエネルギーが充満している建築空間は、ある意味恐ろしささえ覚えるでしょう。

独立するときにヨーロッパに建築を見に行きたいと思っていましたが、退職金は事務所の備品購入で底を突いてしまいました。妻は行っていいよといってくれましたが、それだけになおさら申し訳ない気持ちになって行かず仕舞いになってしまいした。

これといった営業活動もしない(正確には「できない」)私には今年も仕事の依頼があるのかどうか分かりませんが、依頼があれば乏しい才能を懸命に絞りながら誠心誠意取り組んでいこうと、この番組を見ながら心を新たにした次第です。

今年もよろしくお願いします。m(__)m

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