先日は私のシェイシュン時代のことを書きましたが、佐賀の「ガバイばあちゃん」にちなんで言えば、私の母は「ヤバイかあちゃん」でした。
私の友人も「お前のお袋はきついなぁ」と恐れられながら言われました。「 」内は長崎弁ですよ。
さてさて、建物のアプローチのことを書きました。
ある場所に至る動線は単純な最短距離がいいことは言うまでも無いのですが、こと建築に関しては、もったいぶって曲げたり捻ったりしてみましょう。頭の中は単細胞でもこんなところは複雑怪奇、魑魅魍魎の世界に浸りきって蝋燭を垂らし、ヒヒヒヒ・・・・と笑う必要は無い!
何でこんなシチュエーションになるんだ・・・
限られた空間を膨らませることを私ら設計者は一生懸命に考えます。そこで考え出す方法として、先述したようにヒネったり曲げたりしてみるわけです。もちろん神様じゃないので空間そのものを歪められるわけではない(んなこた分っとる)ので、前にも書きましたように人の錯覚を利用します。
そうやってやっと玄関に到着です。・・・(相変わらずオーバーな・・・)
玄関は引き戸と開き戸がありますね。
どちらにするかは建物の全体のデザイン次第でどちらがいいとは一概に言い切れませんが、防犯性を主に考えれば開き戸のほうが有利です。と言うのは開き戸に使われる鍵のほうが引き戸に使われるそれよりも強度があり、そういう意味では安心だからです。
開き戸は洋風で引き戸は和風だといったステレオタイプの考えは捨てて、ユニバーサルデザインを中心とした考え形で決めましょう。年配の方がおんなさる(注:長崎弁 「いらっしゃる」の意)住まいであれば、将来の車椅子の生活も考慮する必要があります。
玄関の扉一つでも、このように、いろいろな切り口から引き戸にするか開き戸にするかを決める必要があります。あだやおろそかにできませんぞ。
さてさて、ココで問題です。
開き戸には外開きと内開きがありますよね。室内ではそれほど大きな問題にはなりませんが(場所にもよりますが、その辺の説明は後日)、では玄関ドアはそのどちらのほうがいいのかを考えて見ませんか?その理由も合わせて考えてみてください。
その解説は次回に。
なんだか昔の漫画で「巨人の星」や「あしたのジョー」にあったような、もったいぶらせぶりですね。
星飛馬が一球投げるのに2週間もかかったし、ジョーがパンチを相手に当てるのにも同じくらいかかった。
いやいや、気の長い時代でしたわ。
若い人には分からんやろねと、おじさんはつぶやきながら遠くを見つめるような目をして、ひとくち、渋茶を飲むのです。
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