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れれれのおじさん

Author:れれれのおじさん
長崎生まれで高校卒業まで長崎育ち。74年に建築設計の世界に入り、ゼネコンの設計部、アトリエ系の設計事務所などを、さらしに差した鉛筆一本で渡り歩いて設計を修行。86年に縁もゆかりも無い福岡で設計事務所を開設。日本の気候風土に合った風通しのいい住宅を基本に、自然素材を使った住宅造りを続けている。

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2007/02/27 (Tue) 10:37
広く見せる手法

限られた居住スペースを広く見せる方法を書いてみましょう。
横の壁や天井などに目いっぱい力をこめて、気合一発押し広げる。それで広がりゃ今日のテーマはお終い。あとは力仕事をしてお疲れさんって感じで酒でも飲んでプファーッとやりましょうや。ん、んなっこたできるわけネージャンて、何でお前が横浜弁なんだヨッて突っ込むのは止めて、さてさて、できなきゃどうするか。
私ら建築士も鼻の下、クニュクニュと動かしたって物が動いたり飛んだりするわけではないので、そこでどうするかってぇーと錯覚を利用するわけですね。
思えば恋愛も錯覚です。あばたもえくぼ。あんなに可愛かったあの子が、別れた後や早まって(?)結婚した後に、何であの時はあんなに可愛く見えたんだろうと思うこと、ありますよね?
話しが脱線したような気がするでしょうが、恋愛もある種の錯覚。かの如く、錯覚を起こさせて、それでもいいんだと思わせればこっちのもの、あ、いやいや、住んでいる人のものです。
さてさて、ココからが本番。
あるボリュームの空間をイメージしてください。ココは共通のボリュームを考えましょうか。巾4m、奥行き10m、高さ2.4m、仕上げはニュートラルなワンルームを思し召せ。寸法は適当です。とりあえずワンルームのほうがイメージしやすいので。
イメージができましたか?
さて、そこに貴方がたたずんで、部屋の入り口から奥行きを見通したとき何を感じるか。巾が狭いなとか、天井が低いなとかいろいろでしょう。目は先ほどののっぺりした空間を隅から隅までずずずいと見ていますよね。その空間は一目で見渡せますね。通常は家具などが置かれているわけですが、とりあえずそのようなエレメントは省いて。
目は壁を沿って走りながら頭の中で自分のいる空間のボリュームを無意識に計っているはずです。さあ、このボリュームをもっと広く感じさせるにはどうするか。細長い邪魔物を置いてみましょう。床に置くなり天井からぶら下げるなりした空間を想像してみてください。
そのエレメントは壁際では効果がありません。なるべく中央に近い場所で、目線がいったんそれに絡みつくような場所がいいですね。このエレメントの取り付け場所にも、その人のセンスがあらわれますが、それはさておき話を続けます。
それでどのようなファクターが生じるかと言うと、そのエレメントによってヒトくくりで見えた空間が分断され、そこで空間の質が変わり、空間に強い遠近感が生じます。これがポイントです。
そのエレメントは、柱だったりコードペンダントだったり、もしくは大空間の場合は、空間を締める目的もあって魅力的な階段を置くと言うような手法がとられます。実際、そのような設計をしている有名建築も大小にかかわらず数多存在します。
何も置かれなかった空間にそのようなエレメントを置くことで、空間に強い遠近感や引き締め効果が得られます。もともとの空間の大きさは変わらないのに、こんな些細なことで空間の質ががらりと変わります。
いま、「些細なこと」と書きましたが、この「些細な」エレメントのデザイン上の処理の仕方が実はとんでもなく難しい。この手法は簡単ですが、デザイナーの能力がはっきりと現れるので本当は怖い方法なんですよ。でもま、我々業界のヒトでもなかったら、気楽にこの方法を取り入れてみてください。空間の大きさに合わせるということをお忘れなく。もし貴方の彼氏もしくは彼女が空間のデザイナーであれば、そりゃその人からセンスがいいとか悪いとかいろいろ言われるでしょうが、私は責任持ちませんので悪しからず。




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テーマ : 建築デザイン - ジャンル : 学問・文化・芸術

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